行田市

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埼玉県行田市、忍城と足袋の街

荒川河川敷の廃村を巡った後、そのままレンタルサイクルで北東へ、秩父鉄道行田市駅周辺の市街地まで行きました。

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こちらが城下町行田の中心街であり、JR高崎線の行田駅は全然町外れに当たります。忍城と言えば映画「のぼうの城」で一躍有名になりましたが、私はあの映画大好きです。ちなみにこちらの御三階櫓は元々建っていた場所とは違う所に昭和63年(1988年)再建された物で、明治の廃城令で解体された御三階櫓も江戸時代に建てられた物。のぼうの城の成田氏とは関係ないんですけどね。

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まぁ観光地って言うのは往々にしてそう言う物でして、場所も建物も違っていても、のぼうの城ファンは押し掛けるわけです。

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そもそも一般的に定義される戦国時代、応仁の乱から信長上洛までの間に完成した天守閣は現存しておらず、三階櫓など天守閣と呼ばれるもの自体関ヶ原以降、豊臣秀吉の時代に全国的に造られました。現存天守と呼ばれる創建当時の建物でも江戸期に建てられたものが多く、戦国時代当時の遺構と言う物は大抵石垣ぐらいな物しか残っていません。特に明治政府の廃城令によって全国の城郭のほとんどが解体されてしまいました。

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城マニアでも戦国マニアでもないのであまり詳しくはないのですが、どうしても観光資源として天守閣と戦国時代を結びつけたがります。実際は平屋建てだったりするんですがね。とは言えこの写真のように演出すれば、それっぽい雰囲気が出ます。

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行田市は特に映画「のぼうの城」とドラマ「陸王」による経済効果にありつけたので、観光産業への力の入れ方に本気度が窺えます。街中の至る所には花手水が置かれ、散策に彩りを添えています。旅行系ブログとしてはそう言ったフォトジェニックな感じを全面に出した方が大衆ウケするんでしょうが、残念ながらここはマニアックな部分しかクローズアップしないので。

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忍城三階櫓のある行田市郷土博物館には忍城の歴代当主の家紋と鎧が展示されています。手前から成田氏、江戸期からの大河内松平氏、阿部氏、東條松平氏及び奥平松平氏。

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さて、忍城を出てここからは近代産業、足袋造りの街並みを巡って行きます。こちらは牧野本店。この店蔵は大正13年建造。右手の工場は大正11年建造です。

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工場裏手は足袋とくらしの博物館として足袋製造の実演を見学出来ます。ちょっと時間が遅かったのですでに閉館してました。

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こちらは明治28年創業の時田啓左衛門商店。建物は昭和16年建造。行田は荒川と利根川に挟まれた土地で、砂質土と豊富な水により綿や藍の栽培に適していました。その事から藍染の綿布生産が盛んになったそうです。

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右手に隣接する時田蔵は明治36年建造で、足袋蔵の街行田を代表する建物です。藍染の綿布生産とその縫製技術を活かし、江戸中期頃から足袋の生産が始まります。

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少し北へ歩いたところに建つ時田足袋専用倉庫は昭和4年建造。時田啓左衛門商店は山形、宮城、山梨などに販路を広げ成功をおさめたそうです。行田の足袋製造は明治期に入ってから足袋が大衆でも使われるようになった事、軍需用の足袋製造に携わった事などから一気に発展して行きます。

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こちらの小川忠次郎商店は足袋の原材料の商いをしていました。蔵造りの商店は昭和4年建造。日露戦争による好景気で足袋製造業者はさらに増え工場も乱立。生産量が一気に増えた事で足袋を保管するための蔵も多く建てられました。

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昭和15年創業の牧禎商店。事務所兼住宅は創業当時の物です。

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牧禎商店の工場棟。現在ではNPO法人ぎょうだ足袋蔵ネットワークによる藍染体験教室が開かれています。

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草生蔵。明治43年建造の金楽足袋株式会社の足袋蔵。市内で最も古い石造蔵と言われており、現在は草生家の倉庫として使われています。

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こちらは足袋とは関係ないのですが、近江商人の小川源右衛門が昭和2年に建てた大谷石造の蔵。現在はカネマル酒店の商品倉庫として使われています。

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国登録有形文化財の武蔵野銀行行田支店。忍貯金銀行として昭和9年に竣工。その後昭和19年行田元足袋販売株式会社に売却され、戦後は足袋会館として使われました。昭和44年に現在の武蔵野銀行となります。行田の産業の発展を見続けて来た建物です。

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「うまい!うますぎる!」テレビ埼玉で放送されているCMで有名な埼玉銘菓十万石饅頭の本店。行田だったんですね。あー、買えばよかった。

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最後にイサミ足袋本舗。明治40年に鈴木勝次郎商店として創業。

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ここはTBSドラマ「陸王」のロケ地として使われたノコギリ屋根の工場です。

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現在でも学生服の工場として稼働していますが、敷地の一部が公開されています。大正6年建造の工場が素晴らしい。そりゃロケ地になりますわ。

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このようなものもちゃんと残されています。

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モルタル造の足袋蔵は昭和13年(1938年)建造。現在内部が展示室となっております。

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内部の展示品。機械産業によるミシンありきの足袋製造業です。

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ドラマは見ていませんが、こう言った陸上競技用シューズを開発する話なんでしょうかね。

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入り口脇のガソリンポンプ置場。これも素晴らしい。観光地を巡って来ましたが、ここに来て巡って良かったと思いました。

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まだまだ行田の街を周りきってはいませんが、粗方メジャー処は巡った、と言う事で、レンタルサイクルを返しました。最後に今年3月に訪れた行田湯本温泉茂美の湯に立ち寄りました。

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相変わらずバカみたいな源泉湧出量で、バカみたいに全ての露天風呂浴槽へ源泉掛け流し。まったく贅沢な限りで素晴らしい日帰り温泉施設です。

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前回茂美の湯へ来た時に見かけて気になっていた造り酒屋が今回開いていたので、帰りがけについ立ち寄って日本酒買ってしまいました(真ん中の枡川)。この川端酒造は江戸末期の安政7年(1860年)から続く老舗で、今の店主は5代目に当たるそうです。
神田の行きつけの飲み屋にお土産として持って行きましたが、飲んで見たところ味はクセがあるけどスッキリ飲み易い。埼玉のお酒の特徴ですが、美味いです。
そうだ、行田名物ゼリーフライ食うの忘れた!結局ゼリーフライってなんなのか、謎は謎のまま。

【日記】行田・湯本天然温泉、茂美の湯

先月、徹夜で突貫現場などありまして体がバキバキでして、今回たまたま仕事が早く終わったので、近場の日帰り温泉にでも行こうかと思いました。

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近場と言っても埼玉県中部、高崎線で熊谷の手前、吹上で下車。そこから行田市方面工業団地行きのバスで7分、産業道路下車。さらに徒歩10分。途中、酒蔵の川端酒造なんかがあります。この辺は地下水なども豊富なんでしょうか。

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忍(おし)川のほとり、行田・湯本天然温泉、茂美の湯があります。近くには埼玉(さきたま)古墳群などもあり、行田市駅方面には映画「のぼうの城」でも有名な忍城(おしじょう)跡も。行田市はいずれ改めて散策してみたいです。

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ここは基本温泉旅館ですが、大衆演劇場も併設されており、昭和の健康ランド的な雰囲気があります。もちろん宴会場もあり団体客あってこそ。

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内部の写真は公式サイトの画像を使わせて頂きます。こちらは循環濾過併用の源泉掛け流しの内湯。カランは内湯に7つ、露天に6つと、浴槽の面積に対してちょっと物足りない感じが。

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ただ露天は全て重曹泉の100%源泉掛け流しとの事ですが、動力揚湯(ポンプ)とは言え毎分400リットルと言う湧出量は多すぎる。大型施設でも100〜と言ったところ。これなら内湯の他に露天浴槽が6つもあり、さらに壺湯が3つ、全て源泉100%掛け流しと言うのも偽り無しですね。源泉を人工炭酸で炭酸泉に加工している浴槽もあり、なかなか面白い。

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お湯は薄黄色で無味。塩素臭が若干するものの、それ以上に枯れ葉臭と言うか、個人的には癒される香り。浴感はサラサラながらも纏わりつくような感じ。源泉温度が43度と低めのため、冬季は基本40度以下のぬる湯。特にこちらの広い浴槽は36度と、かなり低くなっています。元々ボイラーが無いのかも知れませんが。

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ガツンとは来ませんが、長湯しているとホカホカになり、ちょっと気に入りました。美人の湯と銘打っているだけに湯上がりは驚くほど肌がスベスベ。

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締めは大宮駅東口駅前の大衆酒場いづみや。ここの肉少なめ肉豆腐(250円)は毎回注文しちゃいます。しかし、飲んで帰って寝るまでずっと指先がスベスベしてて、温泉の実力を感じました。

行田・湯本天然温泉茂美の湯
所在地 〒361-0032 埼玉県行田市佐間1456-1
電話番号  048-555-2230
営業時間  9:00~23:00(最終入館22:00)
入館料 平日 750円 土日祝日 850円 JAF会員は50円引き
定休日  年中無休(臨時休業あり)
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