2011年3月11日の東日本大震災から早くも5年もの年月が経ちました。去年の年末と今年の年明けに仕事で福島県郡山市に行ってましたが、いまだに除染作業が続けられているようで、復興はまだ続いているのだと実感しました。

 震災当時私は茅ヶ崎からの帰宅難民となり、バスを乗り継いでも戸塚までしか帰れず、体育館に寝泊まりしていました。その後、金も時間も交通手段も無かったため東北へは行けませんでしたが、浦安の液状化現象の被害は撮影に行けました。今回、震災の恐ろしさを忘れないためにもその当時の写真をアップしつつ、現在あの場所はどうなっているのか、改めて訪れて参りました。

 浦安の臨海地区は、まず元々陸地だった元町地区があり、高速道路を隔てて海側には1968年の第1期海面埋立事業により埋め立てられた中町地区、さらに堤防跡と高圧電線を隔た海側に、1980年の第2期海面埋立事業により埋め立てられた新町地区に分かれます。

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 震災当時、特に地盤沈下等の被害があったのが、JR京葉線新浦安駅周辺に広がる中町地域でした。上の写真は新浦安駅東口のエレベーター。地盤沈下の様子。

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 現在ではすっかり綺麗に復旧されてますが、エレベーターや階段などは特に建て替えられておらず、路盤を直すだけで済んだのだと分かります。

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 第1期と第2期の埋立事業の境界である旧防波堤跡と第1期側。車道がかなり斜めに傾いてます。
 昭和40年代の埋め立て事業においては液状化対策がなされていなかったため、結果的にはそれぞれの境界線を境に被害状況が異なっていました。

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 今回驚いたのは、もう五年が経とうと言うのに未だに路盤改良工事が続いていたという点。

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 建造物の基礎や車道は比較的そのままで、主に歩道や公園、側溝やU字溝などが地盤沈下を起こしておりました。そのためほとんどの世帯でブロック塀や門扉が傾くなどの被害が生じました。

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 各家庭ごと壊れた箇所だけを直されていますが、当時は災害保険に加入していなかった方も多かった事でしょう。国からの援助も半壊や全壊家屋に割り当てられ、塀などは自己負担。まさか浦安の、しかも中町地区だけがこんな事になるとは、予想していなかった事でしょう。

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 こちらでは電柱が沈んだり傾いたりしており、電線が低く垂れ下がっているような状態。

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 電信柱や上下水道、都市ガスなどライフラインに関わる物は早い段階で復旧されましたが、アスファルトはまだ真新しく、最近復旧された様子。

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 境川沿岸の地割れの様子。

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 散歩道は優先順位が低く、いまだ工事中で立ち入り禁止のまま。震災当時は白い柵の向こう側で撮影。

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 同じく境川沿岸。アスファルトがうねってます。

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 こちらも舗装されたばかりの状態。フェンスや石垣はそのまま使われています。

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 崩壊した公園。新浦安界隈を撮影してきた当時は震災から5日ほど経った後で、やっと泥を排除できたといった感じでした。

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 樹木は減ったものの、ほぼ元の状態に復旧されています。

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 こちらは震災直後のように見えますが、実はつい先月の写真です。公道や公共施設と違いマンションなどの私有地では、放置されたままの所もあります。結局のところ修繕費用を誰が負担するかという問題が残っているのかも知れません。

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 液状化現象は地中の土が泥となり地上に吹き出したため地盤が下がり、マンホールだけがせり上がったような形になってしまいました。

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 今では跡形もなく綺麗になっていましたが、つい最近工事された様子。

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 震災当時のガス、水道の復旧工事の様子。ライフラインの復旧は急ピッチで進められました。

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 こちらも一見元通りに直されています。

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 しかしよく見れば爪痕は残ったまま。

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 基礎工事がしっかりしている建造物は周辺の影響だけで済んでますが、このように家屋そのものが傾いてしまっている場所も。塀が傾いたぐらいならまだしも、このような世帯では建て替えが必要となります。上の写真はどこで撮ったのか、記憶を辿りましたが場所が思い出せず、現在の様子は撮影できませんでした。

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 住宅街のあちこちに上のような立て看板が掲げられています。しかし復興工事は今年度中に完了させようとしている模様。

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 路盤改修工事は土を掘り返して基礎からやり直さなければならないようで、ひとつの街全体を直すには相当な工期と予算が必要とされたのでしょう。

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 以上、現在の新浦安の様子でしたが、東北の被災地はここより更に復興が遅れていると聞きます。
 新浦安では死者こそ出ていないものの充分過ぎるほどの『被災地』でした。あまりテレビなどで報道されませんでしたが、もっと注目されてもいいのにと当時は思いました。
 震災から五年、既に過去の災害と考えられていますが、実際は現在進行形なのです。

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