野田市駅と江戸川に挟まれた一帯には醤油工場とともに、茂木一族を始めとする醤油醸造業に関わった人々の邸宅が密集しております。

こちらは茂木七郎治邸。茂木一族の家庭で、4代目七郎治(襲名)は野田運輸(現在の総武物流)、花畑乗合自動車、野田自動車運輸の代表。また総武鉄道常務取締役や柏屋商事監査役、野田商誘銀行支配人(3代目ともに)などを歴任したそうです。

東へ歩くとキッコーマン関連の研究施設や茂木本家美術館と並んで茂木七左衛門の邸宅があります。こちらは茂木一族の本家にあたり、現在の当主は14代目。内部は住居のため公開されてませんが、関東大震災後の大正15年(1926年)建築の母屋や蔵など多くの文化財建築があります。

こちらはその煉瓦塀。茂木家は野田醤油として設立されて以来、各家ひと世代より1人しか入社できないという不文律があったそうです。

北側には野田市民会館があります。こちらは茂木佐平次邸が敷地の半分を野田市に寄贈され一般開放しており、敷地には郷土資料館も併設されています。

屋敷の塀には赤い漆喰が使われており、これは輸入された漆喰なのですが、どこの国って言っていたか、説明されたんですがちょっと忘れてしまいました。しかしお洒落ですね。

現在の建物は大正13年完成したものが殆どですが、明治初期の茶室も残っており、皇族を招待した事もあるとか。この茂木佐平次家もまた野田醤油設立に関わった家で、野田醤油(キッコーマン)3代目と8代目社長を輩出されています。

中に入って行きましょう。前回でも触れましたが元々野田市は江戸川の中流域東岸に位置し、東側では麦や大豆の生産が盛んで、江戸川下流域の塩田から塩を運んでこれる事や、同じく水運によって江戸の町までの流通も確保出来る事から、古くより醤油蔵がいくつも建ちました。

江戸期の利根川や江戸川の水運は、このような高瀬船が使われていました。江戸川下流域の塩田と言えば、以前訪れた市川市本行徳が塩田で栄えた水運の町でした。

貴重な大正ガラスの窓から庭園が望めます。ちなみに野田醤油の登録商標で現在の社名でもある亀甲萬は元々この茂木佐平次家の商標だったとか。

以前、大正期の日本家屋で見かけたこの小窓、何かと思って聞いてみたら、雨戸を戸袋に仕舞う際に使う、戸袋の小窓でした。なるほど。醤油醸造蔵は全国各地にご当地醤油としてありますが、首都圏ではキッコーマンと銚子市のヤマサが二大巨塔でしょう。ちなみに国内シェアで言えば1位がキッコーマンで30%、2位が銚子のヤマサで11.7%、3位が館林の正田醤油で6.5%、4位が銚子のヒゲタ、5位が小豆島のマルキンと続きます。
……小豆島⁉︎

こちらは理容室。寄木細工の床板が見事です。ちなみに以前訪れた館林の正田醤油は元々野田に小麦を卸していた業者で、明治初期茂木房五郎に勧められて醤油醸造業を始め、その製法を教わったのが始まり。余談ですが創業者の正田文右衛門の孫が日清製粉の創業者。

理容室の鏡も当時の物です。ともあれ、創業家の世襲による家族経営と違い一族複数の家から経営者を出しているので、没落せずにここまで続いているんでしょうね。徳川御三家みたいな。

理容室の隣には浴室があります。こちらにも屋敷の塀で使われている赤い漆喰が使用されています。

浴槽の隣にはなんと、大正時代のシャワーがまでありました。初めて見ましたが、とにかく贅を尽くしています。これでも分家なんですよね。時代によっては一族同士の醜い権力抗争なんてのも、もしかしたら有ったかも知れません。

こちらは使用人専用の五右衛門風呂。使用人専用とは言え立派なものです。ちなみに現在、このお屋敷は将棋の名人戦などでも使われているそうです。

台所の土間には五右衛門風呂に薪を焚べる所があります。よく当時のままの状態で残っていたと感心するばかり。

厨房には大きなまな板があるのですが、蓋をすると賄いを食べるためのテーブルとなります。

賄いテーブルの向こうには食器棚が。これまで茂木一族関連を調べていましたが、とにかくキリがない。茂木一族が地元の金融から流通から商社に至るまで、関連会社の全てを牛耳っており、まさに茂木帝国(高梨家他も含む)なので、これぞ企業城下町といった感じですね。

小さな棚が引き出せます。なんとお洒落で機能的な。

薪を焚べるいわゆるコンロ。上には換気口もあり、現在のキッチンの原型を見ているようです。建物は今でも将棋の会場や様々なイベント等で利用されているため、上にガスコンロが乗せられています。

床下収納は現在使われていませんが、かなりの広さ。

こちらが普段遣いの玄関。賓客のみ正面の門から入り、他のお客さんはみんなこちらから入ります。

そんなわけで、説明付きで細かい所まで見せていただき、非常に見応えがありました。

最後はスーパー銭湯「のだ温泉ほのか」に立ち寄りました。ここは源泉掛け流し浴槽もあり非常に良いお湯。歩き疲れが癒されました。

こちらは茂木七郎治邸。茂木一族の家庭で、4代目七郎治(襲名)は野田運輸(現在の総武物流)、花畑乗合自動車、野田自動車運輸の代表。また総武鉄道常務取締役や柏屋商事監査役、野田商誘銀行支配人(3代目ともに)などを歴任したそうです。

東へ歩くとキッコーマン関連の研究施設や茂木本家美術館と並んで茂木七左衛門の邸宅があります。こちらは茂木一族の本家にあたり、現在の当主は14代目。内部は住居のため公開されてませんが、関東大震災後の大正15年(1926年)建築の母屋や蔵など多くの文化財建築があります。

こちらはその煉瓦塀。茂木家は野田醤油として設立されて以来、各家ひと世代より1人しか入社できないという不文律があったそうです。

北側には野田市民会館があります。こちらは茂木佐平次邸が敷地の半分を野田市に寄贈され一般開放しており、敷地には郷土資料館も併設されています。

屋敷の塀には赤い漆喰が使われており、これは輸入された漆喰なのですが、どこの国って言っていたか、説明されたんですがちょっと忘れてしまいました。しかしお洒落ですね。

現在の建物は大正13年完成したものが殆どですが、明治初期の茶室も残っており、皇族を招待した事もあるとか。この茂木佐平次家もまた野田醤油設立に関わった家で、野田醤油(キッコーマン)3代目と8代目社長を輩出されています。

中に入って行きましょう。前回でも触れましたが元々野田市は江戸川の中流域東岸に位置し、東側では麦や大豆の生産が盛んで、江戸川下流域の塩田から塩を運んでこれる事や、同じく水運によって江戸の町までの流通も確保出来る事から、古くより醤油蔵がいくつも建ちました。

江戸期の利根川や江戸川の水運は、このような高瀬船が使われていました。江戸川下流域の塩田と言えば、以前訪れた市川市本行徳が塩田で栄えた水運の町でした。

貴重な大正ガラスの窓から庭園が望めます。ちなみに野田醤油の登録商標で現在の社名でもある亀甲萬は元々この茂木佐平次家の商標だったとか。

以前、大正期の日本家屋で見かけたこの小窓、何かと思って聞いてみたら、雨戸を戸袋に仕舞う際に使う、戸袋の小窓でした。なるほど。醤油醸造蔵は全国各地にご当地醤油としてありますが、首都圏ではキッコーマンと銚子市のヤマサが二大巨塔でしょう。ちなみに国内シェアで言えば1位がキッコーマンで30%、2位が銚子のヤマサで11.7%、3位が館林の正田醤油で6.5%、4位が銚子のヒゲタ、5位が小豆島のマルキンと続きます。
……小豆島⁉︎

こちらは理容室。寄木細工の床板が見事です。ちなみに以前訪れた館林の正田醤油は元々野田に小麦を卸していた業者で、明治初期茂木房五郎に勧められて醤油醸造業を始め、その製法を教わったのが始まり。余談ですが創業者の正田文右衛門の孫が日清製粉の創業者。

理容室の鏡も当時の物です。ともあれ、創業家の世襲による家族経営と違い一族複数の家から経営者を出しているので、没落せずにここまで続いているんでしょうね。徳川御三家みたいな。

理容室の隣には浴室があります。こちらにも屋敷の塀で使われている赤い漆喰が使用されています。

浴槽の隣にはなんと、大正時代のシャワーがまでありました。初めて見ましたが、とにかく贅を尽くしています。これでも分家なんですよね。時代によっては一族同士の醜い権力抗争なんてのも、もしかしたら有ったかも知れません。

こちらは使用人専用の五右衛門風呂。使用人専用とは言え立派なものです。ちなみに現在、このお屋敷は将棋の名人戦などでも使われているそうです。

台所の土間には五右衛門風呂に薪を焚べる所があります。よく当時のままの状態で残っていたと感心するばかり。

厨房には大きなまな板があるのですが、蓋をすると賄いを食べるためのテーブルとなります。

賄いテーブルの向こうには食器棚が。これまで茂木一族関連を調べていましたが、とにかくキリがない。茂木一族が地元の金融から流通から商社に至るまで、関連会社の全てを牛耳っており、まさに茂木帝国(高梨家他も含む)なので、これぞ企業城下町といった感じですね。

小さな棚が引き出せます。なんとお洒落で機能的な。

薪を焚べるいわゆるコンロ。上には換気口もあり、現在のキッチンの原型を見ているようです。建物は今でも将棋の会場や様々なイベント等で利用されているため、上にガスコンロが乗せられています。

床下収納は現在使われていませんが、かなりの広さ。

こちらが普段遣いの玄関。賓客のみ正面の門から入り、他のお客さんはみんなこちらから入ります。

そんなわけで、説明付きで細かい所まで見せていただき、非常に見応えがありました。

最後はスーパー銭湯「のだ温泉ほのか」に立ち寄りました。ここは源泉掛け流し浴槽もあり非常に良いお湯。歩き疲れが癒されました。

















































