メンテナンスの仕事で鴻巣を訪れ午前10時に仕事終了。て事で鴻巣の街並みを散策しました。

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鴻巣は今年5月、横浜で飲んだ帰りに乗り過ごし、気づいたら鴻巣で終電終わって絶望した事があります。唯一のネットカフェが国道17号線沿いで20分以上歩かされた記憶も。

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その道すがら旧街道沿いの古い木造建築を見て、今度改めて来てみたいなどと考え現実逃避してました。

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まさか本当に来る機会が生まれるとは。まぁこれも何かの縁。

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鴻巣は江戸時代に整備された中山道の宿場町として発展しました。基本的に鴻巣と言えば免許センターしかないってイメージが強い。

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街並みとしての保存は特にされておらず、ポツリポツリと木造建築が残っていると言った所です。

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観光案内所の方によれば建物を維持する後継者不足が一番の問題で、重要文化財登録をするには原型を留めている建物が少ない上に、登録するとリフォームも好きに出来なくなるなどの問題から住民の理解も得られず、古民家を巡るツアーを企画しても内部を見せてくれる家も少ない。そのため観光地化を進められない現状があります。

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宿場町としての魅力以外に、ここは人形の街としての顔もあります。江戸中期、農閑期に農家が雛人形造りを始め、江戸では鴻巣雛として多く流通されていたとか。

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こちらは街道の日本橋寄りにある鴻巣市産業観光館「ひなの里」。伝統工芸である雛人形造りの資料が展示されています。

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中には明治大正期の貴重な雛飾りが展示されています。

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特に古い物は江戸末期作の物もあり、一般家庭の蔵に眠っていた物が寄贈されています。よく残っていたと思いますね。

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またこの敷地は元々雛人形工房だった所で、脇の蔵だけが当時の建物として保存されています。元々は一番右手(街道沿い)の蔵しかなかったのを左手へ建て増して行きました。そのため一番右手の建物のみ有形文化財として登録されています。ただ文化財登録したために耐震補強工事が出来ず、その観点から内部を一般公開する事が出来ず倉庫としてしか活用出来ていません。

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現在でも雛人形の工房は幾つか残っております。かつてはさいたま市岩槻区と双璧を成す人形の特産地でしたが、岩槻と比べると現存する工房がだいぶ少なく思えます。逆に言えば、岩槻は東武野田線と言う不便な土地ゆえに宅地化が進まず、結果的に伝統工芸が多く残ったのかもしれません。