※こちらの記事は2010年4月に撮影したものです。水上には2015年4月に再訪しております。

 水上はかつて、草津や伊香保などと肩を並べるほど有名な温泉街でした。しかし今やその栄華を誇った時代の痕跡だけを残し、廃墟だらけのゴーストタウンと化して行こうとしております。観光地の光と影として、箱根湯本温泉や草津温泉などと比較すると面白いです。

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 駅前の通りの裏手は崖で、急な階段を降りて行く。するといきなり廃墟のお出迎えです。‌‌

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 駅前通りとは空気が一変、崖下から利根川の河原にかけては居住地で、観光産業に従事する人々の生活の場。狭い生活路、お地蔵様、墓地、野良猫、等々。

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 川沿いを歩けば桜はまだ咲き始めで蕾を膨らませている。

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 地面は一面、小さな花々。暖かい日差しの中で虫たちも飛び回り春の山里の景色が広がります。水位を増した利根川上流域は雪解け水が轟き流れる。‌‌桜の下には小さな祠。この長閑な景色にマッタリしていた時、振り向いたらその廃墟はありました。‌‌

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『大宮ホテル』
 創業年不明、1991年頃廃業。‌‌
 色々と調べてみましたが詳細は不明。89年にエレベーターで死亡事故があったって事ぐらいしか出て来ません。張り紙を見た所、みなかみ町に税金を払えず差し押さえられたようです。そして噂によれば幽霊ホテルだとか。‌‌
 正面玄関は崖上の駅前通りに面しており上階にロビーがある構造で、写真は裏手の河原側からの物。かなり不気味な廃墟です。

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『蒼海ホテル』
 創業年不明、2005年4月廃業。‌‌詳細不明。
 水上では廃墟的に最もシビレる物件です。奥の棟まで全てが廃墟。

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 いかにも男性だけの団体旅行をターゲットにしていたらしく、ホテル直属のコンパニオンを抱えていたようです。コンパニオンは宴会の席にシースルーで登場する宴会プランがウリだったとかで、半ば巨大風俗店。2005年4月閉館。そりゃ今の時代、潰れるわな。‌‌

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 温泉街の入り口。薄茶色の外壁の『ホテル聚楽』が2棟写っている以外は、ほぼ全てが廃墟。‌‌

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