赤線青線跡

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栃木県宇都宮市(3)、赤線跡〜江野町横丁再訪

宇都宮は幾度か訪れていますが、ちゃんと街歩きはしていませんでした。JR宇都宮駅と東武宇都宮駅の間、市内を横切る田川の東武寄りが宇都宮の中心街となります。その繁華街を流れる小川、釜川の周辺。特に二荒町界隈がかつての赤線地帯と聞き訪れました。

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釜川沿いは枝垂れ桜が見事に満開。角の建物もリノベーションしているものの元々は赤線だったのでしょうか。

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しかし赤線時代の面影はほとんど残っていません。ただ、その後チョンの間のような形態で存続していたんだろうと思われる名残りは多く見られます。

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一つの建物に幾つもの玄関が並び、なおかつ飲食店などの店舗だった訳でもなさそうな感じ。

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川崎の堀の内などでは未だに見られますが、明らかに違和感を感じる造り。

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この界隈はかつて河原町と呼ばれ、賑わっていたそうです。玄関が二つありタイル貼り。明らかにその手のお店だったのかと。

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結構空き地や新築家屋なども多く、昔はもっとカフェー建築っぽい物もあったのでしょう。

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そんな旧河原町の真ん中に残るビジネス旅館「千歳旅館」。一泊素泊まり3800円と安く、何より立地条件が良い。ビジネス旅館は主に出張や工事関係者が長期宿泊されます。そのため宿泊予約サイトなどにも情報が出ておらず、観光協会まで把握していない事も。

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そのため地元の工務店やゼネコンなどの紹介や口コミなどで宿泊予約される事が多く、私も実際工事で地方出張した時に会社の紹介でビジネス旅館に泊まった事があります。今回はGoogle検索から直接電話で問い合わせて予約しました。

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部屋は四畳半5部屋と六畳2部屋(多分)。観光で来てるのに狭くて申し訳ないとばかりに、4人に対して3部屋も用意してくれました。狭くても全然いいんです。敢えてのビジネス旅館なんですから。そしてこの宿、果たして赤線的な物からの転業旅館であるのか。女将さんが気さくすぎて、なんだか聞きづらくなってしまいました。

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夜はアーケード商店街オリオン通りの居酒屋へ。なんか昔来た時より賑わっているような。宇都宮は都心にも近いからか過疎化と縁が無いのかも知れません。

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ほろ酔い気分で江野町横丁に。ここは2009年9月と2010年4月に訪れて以来、実に9年振りの再訪です。

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しかし、なんか明るくなっている。以前は風俗店一軒とスナック 二軒、謎の店が一軒のみの場末中の場末路地裏だったんですが、新しい店が数軒出来て街灯も設置されている。再開発で消滅している事も覚悟しつつ訪れたので、活性化している事が嬉しい。

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9年振りのスナック加代。残ってた。残っていてくれた!

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大ママはすでに80代前半。チーママは他所に行ってしまったとか。最近足も悪くなってしまった大ママですが、昔からの常連さん方が手伝いながら通ってくれているので、店は開けないとね、とのこと。54年間水商売を続け今の場所でも34年続く大ママ。次に来るのはいつになるか分からないけれども、いつまでも元気に続けて行って欲しいです。

神奈川県横須賀市田浦(1)、皆ヶ作のカフェー建築

神奈川県横須賀市、京急田浦駅周辺に行ってまいりました。

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駅から少し南に下った所より海に向かって仲通り商店街というアーケードがあります。現在ではすっかりシャッター商店街と化していますが、ここにはかつて皆ヶ作という花街がありました。

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ここ田浦にはかつて大日本帝国海軍工廠造兵部(現在の東芝ライテックの工場)や海軍防備隊などの施設がありました。そのため大正から昭和に掛けて、大変な賑わいを見せていたそうです。

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かつて色街を紹介するサイトなどでは有名なカフェー建築が商店街の近くにありましたが現在では解体されてしまい、僅かに匂いの残る建物が数軒残るのみ。

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商店街を海に向かって右側、少し路地を入った所にある割烹飯田屋。

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こちらは商店街の真ん中にある銭湯。まだ現役のようです。

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路地裏に僅かに残る飲み屋街へと入って行きます。

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玄関の上にあるライオンの顔。数少ない私娼の名残りです。

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扇の意匠。カフェー建築の名残りです。

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商店街を抜けて左手の住宅街に入った所に、元料亭だった建物。

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ナスを象った窓。この辺りにはかつて40軒ほどの私娼館があったそうです。

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バー『城』跡。見事なカフェー建築です。

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道が狭く引きで撮れないのがもどかしい。曲線を多く使った建物。

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その二階部分には、いかにもな窓が残る。

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隣にはバー『一ニ三』。現在まだ営業しているかは不明ですが、最近まで営業してたとか。

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崖の中腹に廃墟がありますが、こちらは大正15年竣工の田浦町役場跡です。

千葉県船橋市、赤線地帯の海神新地跡

 船橋駅の南側には、かつて海神新地という赤線地帯が広がっていました。元々は街道筋の船着場近くの旅籠にいた飯盛り女が発祥で、昭和に入りそのような店が一か所に集められて船橋遊廓とも呼ばれていた海神新地が形成されたそうです。

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 しかし現在ではごく普通の住宅街であり、往年の名残りを色濃く残す建物はほとんど残っていません。

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 それらしき建物の破れた幌の中に、微かに『粋平楼』という屋号が確認出来ますが、詳細は不明。

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 凝ったモルタル装飾と少し斜めになった出入り口。これしか手がかりが無いので、断定は出来ません。

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 ただこの辺りは住宅街にも関わらず、そこかしこにスナックなどがあり、色町だった面影を僅かに匂わせています。

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 一見普通の民家ですが、玄関の造りに違和感があります。

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 この建物などは特にカフェー建築の面影を残しています。

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 こちらも、それらしき建物。つい近年までは『吾妻屋』という遊廓建築が残っていたらしいのですが、2009年に焼失してしまったそうです。

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 一方、こちらは京成船橋駅近くに並ぶカフェー建築。

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 海神新地から外れている事から、この辺りは青線地帯だったのではないかと想像されます。

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 京成船橋駅の前まで行くと、キャバクラの向かいにインマヌエル船橋基督教会があります。

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 かなり古い木造建築ですが、隣に新しい教会を建てているので、近い内に取り壊されてしまうと思われます。

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静岡県熱海市(7)、旧赤線地帯再訪〜渚町

 以前訪れた中央町のカフェー建築を見て行こうと、初川沿いの路地を入って行きました。
下の写真はおよそ4年前に撮影したものです。

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 しかし、訪れて見たら既に解体され更地になっていました。

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 熱海の赤線地帯跡の中では最も代表的とも言える建物だったのですが、残念でなりません。ただ、他の建物は今だ健在でした。

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 以前撮影しなかった物件を撮っていきます。

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 実際のところ、カフェー建築の面影を残している建物は、撮りきれないほど存在します。

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 特徴的な建物はかなり広範囲に建っており、何処までが娼館だったのか、実際確証は持てません。

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 初川の北側にはスナック路地などもあります。

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 このような路地裏スナック街も、どこまで現役で営業しているのか、夜に訪れて見ないと定かではありません。

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 こちらは芸妓さんが練習したり詰めたりしている見番です。芸妓さんも昔に比べたら相当減っていると思われます。熱海では特に企業による団体旅行の最盛期、その役割をコンパニオンなどに奪われていったでしょう。そのコンパニオン業界も今や風前の灯火。今現在残るこの見番は、むしろ伝統芸能に近い形で観光向けに保存されているだけかも知れません。

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 中央町より海側へ大通りを一本越えると渚町になります。

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 渚町と地名だけ聞くとお洒落な感じがしますが、実際はソープランドからファッションヘルスまである、バリバリの風俗街です。

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 ここにも赤線地帯だった歴史があるのか、カフェー建築も残っています。

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 古い雑居ビルの中は通り抜けられるようになっております。

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 中には営業しているのか謎なスナックが軒を連ねています。果たして、これだけ怪しげな店を訪れる観光客など居るのでしょうか。

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 中央銀座通りにはストリップ劇場も残っています。かつて熱海が巨大歓楽温泉街だったのは、過去の話ではないのかも知れません。

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静岡県熱海市(1)、昭和の熱海、竜宮閣・日航亭大湯
静岡県熱海市(2)、観光産業の光と影
静岡県熱海市(3)、今に残るカフェー建築
静岡県熱海市(4)、来宮の山沿い〜山田さんちの山田湯
静岡県熱海市(5)、2015年末で閉鎖される水口第一第二浴場
静岡県熱海市(6)、坂の途中の建築物と海沿いの廃墟
静岡県熱海市(8)、龍宮閣に再訪・福島屋旅館・駅前浴場
静岡県熱海市(9)、山にめり込むヘアピンカーブ

江戸川区新小岩、スバル飲食店街~赤線地帯跡

 以前小岩を訪れた際、その大衆酒場や立ち飲み屋、ホルモン屋の多さに驚き、赤羽、蒲田と肩を並べる安酒屋の都だと思っていましたが、ひと駅手前の新小岩もまた小岩に引けを取らない安酒屋の数でした。千葉の手前、恐るべし。

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 主に栄えているのはこの南口側。アーケード商店街を中心に飲み屋がひしめく路地が張り巡らされております。

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 そんな中、今にも消えそうな昭和の路地裏飲食店がここ、スバル飲食店街です。

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 L型の路地の駅側は既に新しい建物が建ち、左手は空き地と廃墟と、やっているのかよく分からないお店。

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 駅から歩いて奥側の入り口です。ここは駅前から伸びるアーケード商店街から左手、大通りを越えた先の住宅街手前になります。

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 L型の路地の通り側の角には氷屋さん。かつては飲食店で使うロックアイスなんかも卸していたんでしょうが、消えつつあるスナック街の灯と運命を共にしてしまったようです。

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 アーケード商店街を抜けた先、松島三丁目界隈はかつて丸健と呼ばれていた赤線地帯でした。それとはっきり分かる面影はほとんど残されていませんが、建物の造りが周辺の住宅街と少し違っています。

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 この辺りは空襲で焼け野原となった亀戸天神裏の遊郭が戦後移転して来て、売春禁止法が施行されるまで続いていたそうです。

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 名残りと言うか、駅からだいぶ離れた場所でありながら居酒屋や小料理屋、スナックなどが、この辺りには点在しています。

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 そんな中、突然現れるビジネス旅館。かつては連れ込み宿だったのでしょうか。

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 路地裏にはつきものの猫もいます。

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 狭い路地の一番奥に、カフェー建築らしき建物が。

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 突き当たりかと思えば抜けれるようになってました。左手の建物は現在床屋さんですが、ひさしの造りが特徴的です。

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 この区画はすでに取り壊されて更地にされてしまった土地も多くあります。かつてはもっと赤線時代の面影を色濃く残した建物もあったのかも知れません。

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