観光地

※まとめサイト等への画像及び文章の無断転載を禁じます。

  ⬜ 温泉ブログトップページ(フルプラウザ版) ⬜

【日記】お盆休みは鴨シーでした

 特に写真を撮るわけでも、温泉に入るでも、廃墟を探索するでもなく、ただ単に千葉県の鴨川シーワールドへ行って来ました。

IMG_2249

 宿泊は鴨川の南、天面漁港近くのペンション。そもそもお盆休み真っ盛りの房総半島で前日に宿を探すこと自体が無謀でした。温泉の無い宿なんて久々でしたが、名物のアワビの釜飯は美味く宿の方々の対応も好印象。海水浴の家族連れで部屋は満室でしたが、良い宿でした。

IMG_2250

 宿のまん前には内房線。単線の線路には夏草が生い茂っており、もはやローカル線に等しいです。考えてみれば房総半島の安房天津から木更津の間の区間て、乗った事がありませんでした。それくらい千葉は私にとって縁遠い地なのです。

image

 目の前は太平洋。房総半島独特の岩盤が荒波に削られております。

IMG_2256

 折しも台風大接近のさなか荒れ狂う海。時間を追うごとに雨雲が空を覆い始めます。

image

 鴨川シーワールドはゲートをくぐるとまず水族館。その奥ではイルカショー、アシカショー、シャチショーなどが頻繁に催されており、満喫しようとしたらたっぷり1日楽しめます。

image

 中でもシャチのショーは迫力満点でした。観客は超満員。海水浴して宿泊して鴨シー寄るというコースが夏休みの家族連れの定番コースのようです。鴨川を始めとする外房は、内房の木更津からだと高速も通っていないため普通に山越えしなければならず、アクアラインの恩恵をさほど受けていません。にも関わらず、この盛況ぶりは大したものです。

 鴨川の温泉は源泉温度が低く、加温しなければならないため温泉宿の数に対して日帰り入浴を受け入れているところが非常に少ないです。そのためもあってか、はたまた加水循環濾過がほとんどなのか、温泉ブログなどではあまり紹介されていません。しかし潮風でベトベトになった体を洗い流したいという要望も多いため、日帰り入浴を受け入れているところはそれなりに盛況のようです。果たしてそのお湯はどうなのか、今度来る時は体験してみたいと思います。
 また、安房鴨川の少し北には行川アイランド駅があり、駅前には昭和のレジャーランド、行川アイランドの跡地があります。現在厳重にガードされ立ち入り禁止となっていますが、こちらも非常に気になります。私も小学校低学年の頃にフラミンゴショーを見に行った事がありますが、東京ディズニーランドの開園やバブル崩壊やフラミンゴの高齢化(笑)などにより2001年の夏に閉園されたそうで、鴨シーと明暗を分ける形となりました。
 他にも内房の砲台跡を始めとする戦争遺跡や、農家でやってる正木温泉、超マイナーな岩谷観音堂などなど、そそる物件が盛りだくさんで、千葉には行きたいところがたくさん出て来ました。今後、ちょっと千葉を攻めてみたいと思います。

群馬県太田市(2)、藪塚温泉と石切り場跡

 太田市の北端、桐生市の手前に藪塚という場所があります。

image

 関東平野北東部はJR両毛線を境に北側が赤城山などの険しい山岳地帯が続き、南側には低い山々と田園地帯が広がっています。そんな長閑な農村地帯の中に藪塚温泉があります。

image

 藪塚温泉は温泉宿が五軒ほど集まる小さな温泉街ですが、その中でもひときわ巨大で目を引くのがこのホテルふせじまです。なんでも太田市や桐生市の企業などが宴会を開く際は大抵ここの宴会場を使うとか。

image

 内風呂は広く洗い場も14ヶ所もありサウナまで完備。お湯は源泉温度が16度と低い冷鉱泉のため常に加温し、湧出量に対する浴槽の広さもあるので加水、循環濾過。元々無臭な弱アルカリ性単純泉なので仄かな塩素消毒臭。

image

 ただ、内風呂と併設された露天は最上階のテラスにあり眺望は最高です。日帰り入浴は貸しタオル付きで1200円。ちょっと高い気もしますが、これだけのお湯を沸かす燃料費や巨大設備の管理を考えたら仕方無いのでしょう。さらに最近では幹線道路沿いに日帰り入浴施設などが多く開業しているので、経営はかなり厳しいのかも知れません。

image

 ホテル正面にはスネークセンターと三日月村があります。この辺りは豪族の新田氏が治めていた新田という土地ですが、ここでふと、上州新田郡(にったごうり)というキーワードを思い出しました。そういえば木枯らし紋次郎の出身地が上州新田郡三日月村だったような。つまりこの辺りは木枯らし紋次郎の故郷で、ここはそれに因んだテーマパークのようです。市川昆監督の木枯らし紋次郎は昔レンタルビデオで借りて見てました。好きだったなぁ。

image

 ホテルふせじまの裏手には温泉神社もあります。温泉街としては古くから栄えていたのでしょう。猫が一匹参道を昇って行きました。

image

 温泉街の一番奥には湯元藪塚館さんがあります。源泉温度が低いので日帰り入浴するには予約の電話を入れて沸かしておいてもらう必要があります。本来ここのお風呂が目的だったのですが、問い合わせの電話を何度掛けても誰も出ず、入る事は出来ませんでした。

image

 泉質は良いとの噂で、湯屋の古さもまたそそります。営業はしているようなのですが、月曜の昼間に突然訪れたのがいけなかったのかも知れません。

image

 温泉街から丘をひとつ越えた辺りから山あいに入った所に、藪塚石切り場跡があります。

image

 トカゲのカサカサという物音にビビりながら数分ほど山道を歩いてゆくと、切り通しの先に姿を現す石切り場。

image

 地面にはベニヤが敷かれているものの昨夜の雨のせいでぬかるみ一番奥は池のような水たまり。一歩進むごとにゲコと鳴きながらデカいカエルが水たまりに飛び込んで行きます。

image

 それでもこの迫力は見応えがあります。しかし圧迫感と同時に神秘的と言うよりも不気味さといった方が当てはまるような雰囲気。

image

 お隣栃木で以前訪れた大谷石採石場跡は最近テレビなどで紹介され知名度が上がりましたが、こちらは未だマイナー観光地であります。もっとも大谷石は巨大な地下空間まで入れますが、ここはこの場所のみ。

image

 この薮塚石の石切り場は明治の中頃から採掘が始まり明治三十六年より薮塚石材株式会社が設立され本格化。柔らかいため加工がし易かったため主にかまどなどに使用されたそうです。しかし水に弱く中に小石もあり割れ目も多かったため徐々に嫌われ衰退してゆき、昭和三十年頃には閉山となったそうです。

image

 藪塚駅から藪塚温泉、石切り場と、充分歩ける距離なので、気軽に立ち寄れます。また機会があれば、三日月村も訪れてみたいと思います。

神奈川県湯河原温泉(2)、廃業旅館群の中の共同浴場

 千歳川に沿って温泉街を登って行きます。

IMG_2045

 右岸(熱海市側)の万葉公園へと登る手前、橋の袂にも古い湯屋建築があります。すでに廃業して久しいのか、何という屋号の宿だったのかは不明。実にもったいないです。

IMG_2024

 鉄筋コンクリートと言えども、なかなかの古さを見せる元湯旅館光陽館。こちらは元気に営業中です。

IMG_2021

 パス通りは川を渡り右岸へ。使われてない橋の向こうは広い駐車場となっていますが、かつてはこの場所にも立派な旅館が建っていたのかも知れません。

IMG_2027

 右岸の裏通りのような路地を歩いてゆくと、これまた見事な木造建築。大観荘の旧館に当たるのでしょうか、立派な鉄筋コンクリート造の手前に建つこの建物には、大観荘社員通用口の文字が。新館の建物は80年代の物でしょうか、団体客に対応すべく大型宿泊施設が林立した時代、木造の湯屋建築は古い、ボロいと思われ、更に管理、修繕費用もかさむため、大事にされなかったのではないでしょうか。

IMG_2016

 こちらは現役で営業中の伊豆屋。唐破風の屋根が見事です。こちらの宿、ネットで調べたところ湯河原唯一の混浴風呂があるとかで、混浴ファンの間では有名なようです。

IMG_2005

 裏通りの一番奥にあるのが上野屋。こちらは古い湯屋建築を綺麗に管理し利用し続けている高級旅館のようです。

IMG_2010

 伊豆屋と上野屋の間の路地を入って行くと、突き当たりに中屋があります。玄関先が雑然としていたのですっかり廃業しているかと思っていたら、なんと営業中でした。しかも値段がリーズナブルらしく、一度泊まってみたい宿です。

IMG_2008

 その路地の突き当たりにある中屋の右手に見える通路を入ります。

IMG_2011

 するとその更に奥に、共同浴場ままねの湯があります。実に分かりづらい。こう言うの大好きです。

IMG_2012

 入り口は突き当たって更に左手に。

IMG_2015

 入ると更に地下へと降りて行きます。やっと温泉にありつける!

IMG_2065

 中には地元の方々が5人も入られていたので、浴室は撮ることが出来ませんでした。しかしコンクリート造のこの建物は相当年季が入っています。
 管理されている旅館の方が午前中、源泉投入するの忘れてたそうで湯温が上がらず、とは言え体感で42度くらいのちょうど良い湯加減。しかしながら普段は激熱らしく、地元の方々は口を揃えて「ぬるい!ぬるい!」と言ってました。
 ナトリウム・カルシウム-塩化 物・硫酸塩泉のお湯は包み込むような柔らかい肌触り。加水加温無し循環濾過無し塩素消毒無し。独特な薬品臭は一瞬塩素かとも思いましたが、これは湯河原のお湯の特徴なのかなと思われます。
 湯上がりはサラサラですが、鬼のように汗が止まらなくなりました。印象としてはあまり特徴を感じずとも、思ったより強力なお湯のようです。

IMG_2051

 こちらは万葉公園の下にある『こごめの湯』。普段温度を高くしている『ままねの湯』よりも、基本41度に設定している町営の『こごめの湯』の方が、来訪者には好まれるかも知れません。
 露天風呂もありますが、お湯は内風呂よりも薄い印象。その内風呂も、浴槽が狭く非加水だった『ままねの湯』に比べると薄い印象はあります。

 今回湯河原は真鶴の後に寄り日帰りで帰って来ましたが、いずれ1日かけて回り、老舗旅館の立ち寄り湯巡りでもしてみたいと思います。

神奈川県湯河原温泉(1)、廃墟化しつつある湯屋建築群

 湯河原は温泉街の中でも高級志向といった印象があります。かつて多くの文人に愛された歴史などを前面に出し、バブル崩壊後でも敢えて価格競争には参加せず、他の温泉地との差別化を図ってきたことで、現在でもその知名度は箱根や熱海と肩を並べる存在となっています。

IMG_2003

 温泉街は駅からパスに乗り山あいを10分ほど登った辺りに広がります。そのため駅前は閑散としてますが、駅周辺でも温泉は湧いております。

IMG_2001

 現在では開発が進みリゾートマンションが林立してますが、かつてはこの辺りにも温泉街が広がっていた名残が。

IMG_1996

 このスナック長屋など、周囲のリゾートマンション群からかなり浮いてしまってます。

IMG_1998

 かつては駅近くの住宅街の中にも城掘湯という共同浴場がありましたが、2009年に廃業してしまったそうです。利用者の減少からでしょうか、今ではもう更地にされています。

IMG_2058

 さて、バスに乗り温泉街へと入ります。射的場の跡、煎餅屋、干物屋などが軒を並べますが、ことごとく素晴らしい建物。路線バスも通るメインストリートは千歳川の上流から見た左岸を並行します。

IMG_2062

 千歳川には幾つもの橋が架けられており、その橋の多くが宿泊施設専用の橋だったりします。しかしその橋を渡った先の宿泊施設が廃業し、駐車場しか無い事などもあります。かなり歴史を感じさせる行燈の跡などを見ると、賑やかだった時代に思いを巡らされます。

IMG_2056

 千歳川右岸に建つ廃墟。独特なデザインをしたこの廃墟はどうやら天理教実央分教会の跡のようです。確かに宗教施設然としている。ちなみにこの千歳川を渡った右岸は、静岡県熱海市になります。まさかここが県境だったとは知りませんでした。

IMG_2050

 こちらは湯河原町側の中腹に建つ巨大なリゾートマンション。宗教施設にしてもリゾートマンションにしても、景観としてどうかと。

IMG_2043

 由緒ある老舗旅館が立ち並んでおります。こちらは藤田屋さん。

IMG_2030

 しかし、その向かいに建つ富士屋旅館はすでに廃業。

IMG_2032

 文化財に指定されてもいいくらいの見事な湯屋建築は、なんと廃墟なのです。こんな貴重な建築物が朽ちてゆくなんて。もしも文人が逗留していたら、文化財に指定されている伊藤屋旅館のようにこの宿の運命も変わっていたかも知れません。伊藤屋の近くにあるだけに、そんな事を考えてしまいます。

IMG_2044

 こちらは小梅堂。一瞬旅館のようにも見えますが、湯河原で最も古い創業90年からなるきび餅の老舗です。

IMG_2035

 こちらは左岸、県道から分かれて急な坂を登っていく途中に建つ坂口屋。恐らくもう営業されていない様子。

IMG_2036

 湯河原は谷間に宿がひしめいているので、一歩路地を入ると勾配が鬼です。こちらは坂の途中の床屋さんの跡。

IMG_2038

 坂を登りきった所に亀屋旅館さんがあります。こちらは恐らく現在使われていないように見える旧館。

IMG_2040

 足元を見れば、なぜかニワトリ放し飼い。

 その2に続きます。

神奈川県真鶴町、忘却の入り江の観音像

 真鶴半島は神奈川県南部、湯河原の手前にあるマイナー観光地です。この地域ではどうしても箱根、湯河原、熱海の影に隠れてしまい、昭和から平成にかけてみるみる廃れて行きました。

IMG_1987

 真鶴には三ツ石という景勝地と新鮮な海の幸、それに温泉もあるのですが、宿泊施設はその数を減らし現在では漁師宿が数軒。そのため日帰り入浴をやっている所など一軒も無いのが現状で、宿泊しなければ真鶴の温泉には入れません。

IMG_1991

 三ツ石の入り口にあるお土産屋の近くで海を眺めている猫。意外にもここ三ツ石を訪れる観光客は、平日にも関わらず多く居ました。ただしその全てが高齢者で、若者は居ませんでした。真鶴半島は県立公園として守られているため、見事な原生林が広がっており、遊歩道の散策などには良いかもしれません。実際私が歩いている時、藪の中でガサガサ音がすると思ったら、野生の狸と出くわしました。

IMG_1950

 今回、真鶴半島を訪れた目的は、旧真鶴水族館跡を訪れる事にありました。入り口には内袋観音参道と書かれた石碑が建てられていながらも、その分かれ道は大きな岩で遮られ、立ち入り禁止になっています。

IMG_1953

 崖の上を走る道路から海岸のある入江へと降りて行く道は、落石や倒木のために廃道となっています。それでもこの道は現在、釣り人がよく使っているそうですが、行かれる方は自己責任でお願いします。

IMG_1955

 雑草生い茂る急な坂道を下っていくと、やがて海が見えて来ました。

IMG_1957

 この真鶴水族館は1955年に開業し、1979年頃に閉館されたとされています。しかし廃墟としては、かつて竜宮城を模した廃墟が残っていたそうですが、2005年頃には解体されてしまい、廃墟マニアすら訪れなくなってしまった場所です。不自然に一本だけ残るソテツだけが当時の面影を残しています。

IMG_1959

 藪の中にゲートのようなコンクリート構造物が確認出来ます。こっちが入り口だったのでしょうか。

IMG_1958

 実は私自身、小学校低学年の頃に父親に連れられて、この水族館を訪れた事があります。恐らくは70年代半ばと思いますが、微かな記憶しかありません。

IMG_1980

 水槽の半分ぐらいが空で、館内では従業員がホースで水を撒いており、展示されている魚もアジやサメ、サザエなどその辺にいる魚介類ばかり。小学生にして、この水族館終わってると思わしめるほどのダメっぷりでした。

IMG_1983

 釣り堀だった生け簀の跡。入江の奥は堤防で区切られています。

IMG_1976

 この水族館が閉館されたのは来訪者の減少もさることながら、台風による高波により施設の屋根が崩れた事が原因とされています。外海に面した堤防は度重なる高波で、すでに崩壊していました。

IMG_1972

 付近の磯は、絶好の釣りポイントだそうです。この日も崖上の廃道入り口には二台の乗用車が停まっていました。

IMG_1969

 跡地の大半には海水が入り込んでいます。しかしよく見れば、奥に洞穴のような物が。

IMG_1960

 藪に踏み入り、奥へと進んで行きました。

IMG_1962

 そこに姿を現したのが、この観音様。入り江へと降りる道の入り口にあった石碑の、内袋観音とはこの事でした。

IMG_1964

 お供え物がある事から、今でも地元のどなたかが管理されてるのかと思われます。しかし元々水族館しかなかった小さな入り江。倒木や落石で道も塞がれてしまった現在、訪れる人も居なくなってしまった事でしょう。

IMG_1966

 よく見れば、元々は櫓が建っていたような形跡もあります。この観音像は昔、漁師の方が漁の安全を祈願し彫られたという話があります。また、古い地図には卍マークも記載されているとか。子供の頃に訪れた時、観音堂があったかなどの記憶は無いのですが、恐らく興味が無かったため覚えて無いだけかと思われます。
 すでに人がお参りする事も無くなってしまった観音像ですが、今後も地元の方が管理され続けられる事を願うばかりです。もしかしたら今でもこの観音様は、釣り人たちの安全を見守ってられるのかも知れません。
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

ブログ紹介
都内、近郊の古い街並みや建造物、路地裏などの写真とレポートを主に載せています。また、国内の寂れた観光地や地方都市、マニアックな温泉スポットや廃墟などもご紹介。
記事検索
最新記事
  • ライブドアブログ