那須郡

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栃木県那須塩原(2)、那須湯元温泉の外湯(後編)

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 那須温泉には2013年に二回訪れましたが、二回目に泊まったのが民宿街の中で最も人気のある宿、『新小松屋』。週末などは早目に予約を取らなければすぐ満室となってしまいます。

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 こちらは民宿街の中でも数少ない風呂のある宿。6千円代で一泊二食付き。その割には食事が量も味もしっかりしており、リピーターが多いようです。

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 唯一の酒屋は六時に閉まり、酒の自動販売機も近くにはありません。唯一、民宿街の下の方にスナックが一軒だけあったので、夕食後そちらの外湯に行きました。写真は外湯(無料の公共浴場)『河原の湯』です。建物は古いですが、入り口は民宿で貸してくれるICキーでロックされてます。そこだけ妙に近代的。(笑)
 ICをかざして解錠すると、中にはすでに地元の方々が四人ほど入浴中だったため、お邪魔しますと挨拶して入りました。お湯は酸性度が高く濃いめの源泉掛け流し。暫く浸かると汗が吹き出して来ます。
 温泉を堪能した後はビール。と言う事で、三軒ほど隣のカラオケスナックに突入しました。地元の常連さんに聞くところによると、那須に比べて塩原はかなり賑わっているとか。商工会が毎月イベントなどを企画し、集客に力を入れているそうです。那須湯本の集客意欲の無さを嘆いてましたが、民宿街と旅館組合、観光協会、商工会などの連携が上手く出来てないのでしょうか。お湯は最高なのに勿体ないです。

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 もうひとつの外湯、藤田屋のすぐ近くにある『滝の湯』は朝風呂で入りました。

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 誰も入っていなかったので、内部の撮影に成功。河原の湯もほぼ同じ構造ですが、浴槽は『ぬるめ』と『あつめ』の二つに別れております。

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 ちなみに、酸性度の強い源泉の場合、お湯そのものに洗浄力と殺菌力があるため、洗い場らしきものも無ければシャンプー以外は使用禁止です。毎日入っていれば、それだけで清潔と言う事でしょうか。

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 掛け湯用に用意された洗面器に常にお湯が注がれています。奥の洗面器はお湯の落差があるため温く、手前は落差が無いため少し熱め。奥から順番に四回掛け湯をすれば、少々熱いお湯でも入れる仕組みです。さらに、湯もみ用の板まで用意されており、温度調節も可能。

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 坂を少し登って民宿街を抜けると視界が開けます。水源地にも近い、岩肌が剥き出しになった谷。温泉地には付き物である噴煙地です。遠目に見て花が咲いてるように見えましたが、よく見れば百体以上はあろうかと思われる地蔵。しかも全て通路に向かって手を合わせてます。これはある意味怖い。

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 一番奥には史跡、殺生岩があります。恐山的なシチュエーション。観光地として栄えないのは、このためかなぁ、なんて思ったりもしちゃいました殺生岩とは九尾の狐にまつわる岩で、退治され岩となった九尾の狐が三つに割れて全国に散り、その一つがこことか。鳥獣が近づくと死ぬってことで恐れられていましたが、ようは硫黄による有毒ガスですね。
 帰りは那須塩原行きのバスがあったので、それに乗って山を降りました。ひたすら牧場牛しかいないような高原地帯を進み、新幹線も停まる那須塩原駅へ。したら、駅前にも何も無い! 新幹線の停まらない黒磯の方が古い町並みなどもあり、よほど栄えてました。

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栃木県那須塩原(1)、那須湯元温泉の外湯(前編)

 まず、有名観光地を避けて来た私としては那須塩原について完全にノータッチで、今まであまりにも無視して来たため『だいたい黒磯の東辺りに那須塩原?』ぐらいしか思ってませんでした。まず、東北本線の西側である事と、那須と塩原が別って事を初めて知った。出発の朝に!(笑)

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 今回那須を選んだのは、とあるサイトで渋い外湯の存在を知った事からでした。ただ、那須温泉の外湯に入るためには、旅館ではなく民宿に泊まる必要があります。その民宿に宿泊を予約するために朝、塩原の観光協会に電話しました。那須の中に塩原があると思ってた私は、そこで那須と塩原が別と知り、那須の温泉旅館組合の電話番号を聞きました。電話すると旅館組合からは民宿の予約を取れないとの事で、何軒かの民宿の電話番号を聞き、直接宿に電話予約。

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 普通列車を乗り継いで黒磯から路線バス。別荘地を抜けて午後二時には那須湯本へと到着しました。国道沿いには数件の温泉旅館が建ち並び閑散とした雰囲気。山道を下ると強烈な硫黄臭が漂う川沿いの民宿街へと下ります。ここの匂いは草津の上を行きます。

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 この民宿街が外湯を中心とした古くからの湯治場のようです。組合が違うのか、旅館街とはまた違った雰囲気。

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 しかしここはさほど栄えもしないガチの湯治場であるためか、基本何も無いです。民宿街の坂を下れば旅館などもちらほら建っていますが、廃墟もちらほら。

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 川の上流にある源泉には観光客に解放された外湯『鹿の湯』があります。建物は古いのですが、駐車場が完備されており入浴料は四百円。ガイドブックにも紹介されており、観光客でごった返しております。鹿の湯の他に、民宿街には坂の上の方と下の方にそれぞれ一軒づつ外湯が存在しますがこちらは一般的には知られておらず、地元の人以外は入れません。ただ、民宿に宿泊していれば『関係者』と言う事で無料で入れます。

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 民宿には風呂が完備されている宿と無い宿とがあります。私が泊まった『藤田屋』さんも風呂無しの宿で、入浴は外湯に行かなければならない。戦前、全国の温泉地の多くは風呂がまだ完備されておらず、湯治客は外湯に足を運んでました。そんな戦前の湯治スタイルが、ここにはまだ残されています。建物の外装こそはどこも古さを感じさせませんが、軋む廊下から察するに建物自体はかなり古い木造建築ばかりかと思われます。藤田屋さんも古いながらも掃除が行き届いていて清潔感もあり、二食付きで一人六千五百円はリーズナブル。ただ、部屋が禁煙なのがネックです。

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