太田市

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群馬県太田市(2)、藪塚温泉と石切り場跡

 太田市の北端、桐生市の手前に藪塚という場所があります。

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 関東平野北東部はJR両毛線を境に北側が赤城山などの険しい山岳地帯が続き、南側には低い山々と田園地帯が広がっています。そんな長閑な農村地帯の中に藪塚温泉があります。

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 藪塚温泉は温泉宿が五軒ほど集まる小さな温泉街ですが、その中でもひときわ巨大で目を引くのがこのホテルふせじまです。なんでも太田市や桐生市の企業などが宴会を開く際は大抵ここの宴会場を使うとか。

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 内風呂は広く洗い場も14ヶ所もありサウナまで完備。お湯は源泉温度が16度と低い冷鉱泉のため常に加温し、湧出量に対する浴槽の広さもあるので加水、循環濾過。元々無臭な弱アルカリ性単純泉なので仄かな塩素消毒臭。

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 ただ、内風呂と併設された露天は最上階のテラスにあり眺望は最高です。日帰り入浴は貸しタオル付きで1200円。ちょっと高い気もしますが、これだけのお湯を沸かす燃料費や巨大設備の管理を考えたら仕方無いのでしょう。さらに最近では幹線道路沿いに日帰り入浴施設などが多く開業しているので、経営はかなり厳しいのかも知れません。

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 ホテル正面にはスネークセンターと三日月村があります。この辺りは豪族の新田氏が治めていた新田という土地ですが、ここでふと、上州新田郡(にったごうり)というキーワードを思い出しました。そういえば木枯らし紋次郎の出身地が上州新田郡三日月村だったような。つまりこの辺りは木枯らし紋次郎の故郷で、ここはそれに因んだテーマパークのようです。市川昆監督の木枯らし紋次郎は昔レンタルビデオで借りて見てました。好きだったなぁ。

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 ホテルふせじまの裏手には温泉神社もあります。温泉街としては古くから栄えていたのでしょう。猫が一匹参道を昇って行きました。

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 温泉街の一番奥には湯元藪塚館さんがあります。源泉温度が低いので日帰り入浴するには予約の電話を入れて沸かしておいてもらう必要があります。本来ここのお風呂が目的だったのですが、問い合わせの電話を何度掛けても誰も出ず、入る事は出来ませんでした。

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 泉質は良いとの噂で、湯屋の古さもまたそそります。営業はしているようなのですが、月曜の昼間に突然訪れたのがいけなかったのかも知れません。

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 温泉街から丘をひとつ越えた辺りから山あいに入った所に、藪塚石切り場跡があります。

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 トカゲのカサカサという物音にビビりながら数分ほど山道を歩いてゆくと、切り通しの先に姿を現す石切り場。

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 地面にはベニヤが敷かれているものの昨夜の雨のせいでぬかるみ一番奥は池のような水たまり。一歩進むごとにゲコと鳴きながらデカいカエルが水たまりに飛び込んで行きます。

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 それでもこの迫力は見応えがあります。しかし圧迫感と同時に神秘的と言うよりも不気味さといった方が当てはまるような雰囲気。

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 お隣栃木で以前訪れた大谷石採石場跡は最近テレビなどで紹介され知名度が上がりましたが、こちらは未だマイナー観光地であります。もっとも大谷石は巨大な地下空間まで入れますが、ここはこの場所のみ。

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 この薮塚石の石切り場は明治の中頃から採掘が始まり明治三十六年より薮塚石材株式会社が設立され本格化。柔らかいため加工がし易かったため主にかまどなどに使用されたそうです。しかし水に弱く中に小石もあり割れ目も多かったため徐々に嫌われ衰退してゆき、昭和三十年頃には閉山となったそうです。

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 藪塚駅から藪塚温泉、石切り場と、充分歩ける距離なので、気軽に立ち寄れます。また機会があれば、三日月村も訪れてみたいと思います。

群馬県太田市(1)、スバルの企業城下町

 太田市は群馬県東部、東武伊勢崎線沿線にあります。個人的には伊勢崎、館林、足利と、どうもこの地域の位置関係がモヤモヤしていますが、それはJR両毛線が北の山沿いを走るのみで、完全に東武帝国線路網の只中であるがゆえと考えられます。

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 そしてここはスバルお膝元の企業城下町でもあります。また同時に太平記で鎌倉幕府を滅亡に追い込んだ新田義貞ゆかりの土地でもあります。

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 駅前は現在大規模な再開発が進んでいるのですが、街の古さから見てかなりの範囲に渡り駅前商店街が消滅しているように思えます。

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 かつて駅前として栄えていた街も、その多くが取り壊されて駐車場と化しています。この太田駅北口はスバル本社(前身は中島飛行機)を中心に旧街道筋に商店街が発展していたそうです。

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 確かに、群馬県を自動車普及率(保有台数)全国一位に引き上げた立役者であるスバル自動車の本拠地ですから、駅前の空洞化は当然とも言えるでしょう。

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 路地裏飲食店街の名残りはあるものの、廃業店舗や空き地が目立ちます。

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 なかなか年季の入った建物。ただバラックなどは少なく、しっかりとしたコンクリート造が多い。

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 現在の太田駅北口は閑散としていますが、以前はこのような商店が軒を連ね栄えていたのでしょうか。初めて降り立ったので面影から想像する以外無いです。

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 両隣が取り壊され孤立した鰻屋さん。店頭で焼いている様子も無いのですが、一応営業中の模様。

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 駅から少し東に歩いて行くと古い公民館がありました。ここはかつて図書館だった建物で、県の指定有形文化財となっています。

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 さらに進むとパン工場が。木造建築で、英文字の看板が時代を感じさせます。

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 こちらの火の見櫓は真下が通り抜けられるようになっており、その先にはお寺があります。
 元々は太田のご当地グルメの黒焼きそばを食べてみようと思っていたのですが、調べてみたところどの店も駅から遠すぎて歩いて行くには困難なので諦めました。しかし帰ってよくよく写真を見てみたら焼きそばの幟が。

 今回はこの太田駅北口界隈を歩いてみましたが、よくよく調べてみると駅の反対側、南口に関東随一と謳われる外国人系歓楽街が広がっているとか。知らずに帰って来てしまいましたが、次回はその商店街が丸ごと歓楽街へと変貌したと言われる南一番街を歩いてみたいと思います。南口、何もないとばかり思ってました。
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