足尾銅山で有名な渡良瀬川の中流域、桐生川が合流する辺りに養蚕、毛織物産業で栄えた町、桐生はあります。

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 街の中心部を歩けばさすが織物の町だけあり、洋服屋や呉服屋ばかりが軒を連ねる。商店街もまた昭和の匂いを色濃く残しております。

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 古い木造建築なども多く残されており、地方都市の空気を満喫できます。

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 かつての栄華を偲ばせる立派な蔵や屋敷が町中に点在。上の写真は国登録文化財有形建造物『金善ビル』。普通に文化財がゴロゴロしている。

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 老舗の鰻屋『泉新』。創業天保元年と言うから1830年の江戸後期。

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 同じく『泉新』の土蔵。

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 街を歩いていると、至るところに赤煉瓦の塀が現れる。

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 大通りから横道に入れば、町屋にも木造家屋が多く残されております。

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 市指定重要文化財『矢野本店(矢野園)』
 1717年創始者である初代矢野久左衛門が近江から来住し、1749年二代久左衛門が店舗を構えたことに始まる。つまり近江商人。
 実にシビレるキリンビールの看板が印象的ですが、現在では米とお茶を売っており、ビールは売ってない。

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 矢野園内部の階段下収納。半ば観光地となっているので、お土産屋も営んでおります。

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 市指定重要文化財『有隣館』。
 多目的イベントスペースとして再利用されておりますが、元々は矢野園の味噌、醤油、酒など醸造品を保管していた蔵。

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 矢野園の向かいにも、これまた古い木造建築が。

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 矢野園のはす向かいにある三越のブティック(プチ三越)。織物産業で栄えた街はセレブの街でもあり、全国展開していた当時の三越遺産。矢野園に買い物に来るセレブたちの『おこぼれ』をいただくために進出して来たのだろうか。

 桐生は夕方訪れた事もあり、ごく一部しか回れませんでした。今度はじっくり一日掛けて回りたい街です。
 それにしてもこれだけ古い町並みが残っているのに観光地として売り出してないのが勿体無い。もっとも町歩き自体がマニアックではありますが、この町並みは貴重な財産だと思います。山に向かえば長良川渓谷や足尾銅山などもあるし、いいロケーションでもある。
 東へ県境を越えて栃木に入れば、同じく古い町並みが残る佐野市がありますが、あそこは『佐野ラーメン』という名物で人が多く訪れる。やっぱ観光客を呼び寄せるには食い物が重要なのかも知れない(失敗例も多いが)。