利根郡

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群馬県水上温泉(5)、米屋旅館と水上の未来

 過去の関連記事。

群馬県水上群馬(1)、SLと蕎麦、そして猫
群馬県水上温泉(2)、寂れた温泉街と廃墟群[前編]
群馬県水上温泉(3)、寂れた温泉街と廃墟群[後編]

 水上では週末になるとSLもほぼ定期的に運行されるようになり、集客の目玉となっております。

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 ただ、沿線で三脚を立てる撮り鉄の多くは車で乗り付け、途中寄ったコンビニで買ったオニギリを食べつつ、撮り終わったら帰る。つまり、なかなか地元にお金を落とさないんじゃないかと想像します。水上に泊まり、食べ、お土産を買うのは一日一往復する列車の乗客のみ。それでも家族連れの観光客を呼ぶ効果はあります。

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 水上を訪れる目的のひとつだった蕎麦屋『あら井』さんですが、最近は親父さんの具合が悪く、ほとんど店を開けてないそうです。朝摘んで来た山菜の天ぷらは絶品でしたが、もう味わう事が出来ないのでしょうか。聞けばあら井ファンも多く居るそうなので、親父さんの復帰と営業再開を待ち望みます。

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 米屋旅館の裏手にある『やぶそば』。こちらも人気店で、春は山菜、秋はキノコと、山の幸の天ぷらが美味です。ただ、天ぷらが多すぎて少々胃にもたれる。

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 やぶそばさんの前では猫が日向ぼっこ。水上は相変わらず猫だらけです。

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 旅館『だいこく館』となりの猫溜まりはいつ訪れても猫に出会えます。最近では噂が広まったのか、外国人観光客もここの猫溜まりへ写真を撮りに来てるとか。

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 明治元年創業の老舗、米屋旅館。パッと見廃業してるようにしか見えない外観で以前より気になっていましたが、良い宿との情報を聞き、今回宿泊してみました。

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 ロビーの暗さとひと気の無さから、日帰り入浴営業中と書かれていてもなかなか入る気になれませんでした。しかし宿泊してみれば部屋は広く掃除も行き届いています。ただし社長(爺ちゃん)と社長夫人(婆ちゃん)ともにご高齢のため耳が遠いのか、根気よく呼ばないと出て来ません。(笑)

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 今でも使われる事があるのか不明な宴会場。昭和の名残を感じます。また、現在使われてない屋上に夜こっそり上がってみたのですが、満天の星空が見事でした。

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 お風呂は広く、そのぶん加温されていますが、源泉掛け流しの新鮮なお湯です。カルシウムナトリウム硫酸塩温泉のお湯は最初あまり個性を感じません。しかし、あまり熱くない湯加減なのでゆっくり長湯をしていると、徐々にぬめりを感じるようになり、浸透して来る感覚が体全体を包み込むようになります。長湯をしてこそここのお湯の素晴らしさを初めて知ることが出来る。

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 以前訪れた時は時間が遅かったのか平日だったのか、今まで営業している所を見た事のない射的場が営業していました。隣にはスマートボールもあります。店内にはお客さんも居てなかなか賑わっています。夜の水上は4年前水上館さんに泊まった時以来ですが、その時は店がどこも閉まっていて真っ暗だった覚えがあります。

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 素泊まり4500円で泊まったため、一泊目の夜食は居酒屋で。米屋旅館さんの親戚が経営する『魚信』さん。新鮮な馬刺や温泉水で炊いた湯豆腐が美味しい。またサービスで出して下さったキュウリの浅漬けとイチゴがやたら美味! 良いお店です。
 女将さん曰く、最近では温泉街に新しい店も増えて来ており、少しずつだけど活気を取り戻しつつあるとか。色々と面白い話を聞かせていただきました。

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 二泊目の夜は中華料理の『雪松』さん。昼間は営業している所を見た事が無かったのですが、餃子が絶品。温泉に浸かった後の生ビールと餃子で、もう何もいらない至福の時を過ごしました。

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 最後に温泉街の中ほどにあるスナック『すみれ』さんに立ち寄りました。中学生の頃から水上に住むママさんは最近物忘れが多くなったのか、何回ウーロン茶割りと言っても水割りが出てくる。(笑)

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 しかし優しい人柄と落ち着く店の雰囲気は良く、そしてやたらと安かった。昔の水上の話などを色々と聞かせていただきました。

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 水上の代表的な観光ホテル水上館。ジュラクと並んで水上では民事再生法を適用しなかった数少ない大型観光ホテルです。米屋旅館の屋上から見た時にはほとんどの部屋に明かりが灯り、順調なのかなと思いました。
 しかし2013年8月、経営不振に陥り会社分割方式によって事業再生に踏み出したそうです。それまで世襲で受け継いできた経営も後継者不在を理由に、温泉旅館の再生などを手掛ける経営コンサルティング会社から派遣された社長に引き継がれ、従業員は全員に継続して働いてもったとの事(日本経済新聞より)。しかし実際は東京からのスタッフが多く動員され、それまで働いたいたスタッフの多くがリストラされてしまったとの噂もあります。旧運営会社だった室井商事は負債総額は17億円程度を残し解散。今後の行く末に注目したいと思います。

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 左上の看板には水上温泉見番と書かれています。かつてここに芸奴衆の見番があったのでしょうか。しかし数年前、芸者さんの組合も解散してしまったそうで、現在では個人でやっている芸者さんが数名残るのみ。昔はよく東北の貧しい村から身売りされて来た女性たちがたくさんいたと、スナックのママさんから聞きましたが、時代の変化でしょうか。
 新たに店を出した若い人々も確かにいますが、水上全体でみると高齢化が大きな問題となっているそうです。若い衆はみな都会に出てしまい、水上館向かいの山の上にある神社のお祭りも、頂上の祠まで行かなくなってしまったと聞きます。
 確かにここ水上で、スナックやお土産屋さんなどで跡を継ごうと考える若者は少ないかも知れません。街を盛り上げるには若い力が必要ですが、盛り上げる前に諦めてしまう現状。水上に限った事ではありませんが、地方の過疎化高齢化は非常に難しい問題です。

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 谷川岳天神平まで行って見ましたが、もうすっかり春スキーの状態でした。今年は積雪量も多かったのですが、溶けるのも早い。逆に、登山者がかなりいました。谷川岳ロープウェイの頂上から登って行くのですが、ところどころ行列が出来ている箇所も。ここ数年と比較して明らかに増えています。

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 ちょっと画像荒いですが、米屋旅館の玄関先にツバメ。水上にも春が訪れています。

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群馬県水上温泉(4)、廃墟群の今(2015)

 2010年~2011年に撮影した関連記事。

群馬県水上群馬(1)、SLと蕎麦、そして猫
群馬県水上温泉(2)、寂れた温泉街と廃墟群[前編]
群馬県水上温泉(3)、寂れた温泉街と廃墟群[後編]

 7年前より水上には幾度となく訪れていますが、今回久々にじっくりと歩いてみました。

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 SL運転の経済効果が有ってか以前と比べ多少新しい店も出来始めてきたものの、駅から少し離れているからでしょうか、廃墟だらけの温泉街はいまだ時が止まったままです。

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 かつてはコンパニオン込みの宴会プランが好評で、企業による団体旅行客で盛況を博した蒼海ホテルの廃墟。2005年4月廃業の後、ちょうど10年の歳月が経った今でも放置プレイのまま。

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 このホテルは巨大ホテルが乱立し潰れて行った時代の象徴とも言えましょう。写真には写してませんが、右手には『歓迎』の文字と団体客である企業名の書かれた立て札が掲示されたままとなっています。最後の団体客だったのかも知れません。

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 中に入るとカビの臭いが鼻を突きます。かつてのロビーは雨水が溜まり、池のような状態となっていました。天井が剥がれ落ちているのも見てとれます。

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 蒼海ホテルの裏手に回ると、ひと気のない住宅地が広がっています。

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 奥に進むと荒れた路地の先に集合住宅が。

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 中を覗けば綺麗に掃除され住めるような状態が保たれています。

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 しかし雑草が生えるまま外装も朽ちかけ、廃墟同然の状態となっております。もし不動産屋さんにここを紹介されたらキレます。

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 かつては水上温泉で働く女中さんや芸奴さん、コンパニオンの女性たちが住んでいたのでしょうか。まるでゴーストタウンのような有り様。現在人が住んでいる棟があるのかどうかは不明です。

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 温泉街の奥、川沿いの老舗旅館の藤屋跡も手付かずのまま。ただ、玄関の前に脱衣場のカゴや配膳の盆などが出されていたので、解体か改築か、何らかの動きが見られるかも知れません。

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 旧藤屋跡の奥には旧水上観光ホテルの廃墟があったのですが、なんと更地にされていました。下の写真は解体前の姿。

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 確か去年の春訪れた際には電車の車窓から建物がまだ見えた記憶があります。

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 仮囲いも無くなっていたので、崖の手前まで言ってみました。

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 更地と言っても崖ですが、かつての白雲閣か水上観光ホテルかいずれかと思われた離れらしき廃墟群も綺麗に消えていました。その奥の白雲閣跡はそのままだったので、水上観光ホテルの敷地だったのかも知れません。

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 上の写真は解体前の様子。川岸のプールも綺麗に消えていました。

 つづく。

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群馬県湯檜曽温泉、マイナー温泉街と地底駅

 湯檜曽温泉は水上温泉郷に括られますが、水上から十数分バスに揺られた利根川上流域にある小さな温泉街です。

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 谷川岳の雪解け水が利根川源流の流れを激しくしております。‌‌

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 利根川を渡るのはJR上越線の上り線。ひと昔前までは三国峠を越える水上~越後湯沢間にも頻繁に列車が行き来してましたが、最近では1日数本にまで減ってしまいました。

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 温泉街は閑散とした雰囲気。唯一の酒屋さんが2013年店を閉めてしまったようで、酒の確保に困る。‌‌

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 温泉街の外れにJR上越線湯檜曽駅があります。駅前には何もない。自動販売機すらない。‌‌

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 この湯檜曽駅、ループ式トンネルの入口にあり、下り線ホームは次の土合駅同様トンネルの中にあります。‌‌無人駅の改札からホームまでの通路。

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 越後湯沢方面行きプラットホーム。水上側を見ればトンネルの入口がすぐそこにあります。

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 駅の脇にある宿「もちや旅館」に宿泊。1泊2食付きで8700円とリーズナブルですが、土曜日だと言うのに宿泊客は私どもを含めて二組。大丈夫かよと心配になってしまいます。料理は物足りなさを感じてしまう人も居るかも知れませんが、建物の裏手にある源泉からダイレクトに掛け流される源泉は鮮度抜群で、温度も高いためか広い浴槽にも関わらずあっつい。宿の方も親切だし、頑張って欲しいと思います。‌‌

※「もちや旅館」さんは翌年の2015年、宿泊業務を終了し日帰り入浴専門施設となってしまいました。

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 湯檜曽から新潟方面へひと駅、土合駅もまた下りホームだけがトンネル内にあります。

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ただしこちらは地底奥深く。改札まではおよそ八百段余りの階段を昇らなければなりません。電車で谷川岳の登山に来た人は、ここからすでに登山が始まっています。

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やっと地上に出たと思ったらスノーシェルター(雪除け)。

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 改札にたどり着いたと思えば無人駅。誰もねぎらってくれない。

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 地底駅の上は谷川岳天神平スキー場。標高が高くゴールデンウイークまで滑れます。

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群馬県水上温泉(3)、寂れた温泉街の廃墟群[後編]

※こちらの記事は2010年4月に撮影したものです。水上には2015年4月に再訪しております。

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『水上観光ホテル‌‌』
 2007年10月に事業停止。負債額約6億円‌‌。
 昭和28年に設立の地区内では中堅の老舗旅館。最盛期の売上は5億円。ところが団体客の減少に加え、平成16年発覚の温泉偽装表示で売上が激減した。直近売上は1000万前後まで落ち込み、営業継続が困難になった。‌‌施設は現在、都内の不動産会社が所有しているが、今後については未定。‌‌

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 位置的に恐らく『白雲閣』
 1930年創業、廃業年不明(恐らく2005年に閉館)。‌‌
 白雲閣は関東一円に存在したホテルチェーンで、倒産により軒並み閉館。正面玄関の写真はちょっとヤバイ感じがしたので消しました。

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『旅館藤屋ホテル‌‌』
 2009年2月17日に破産手続開始申立。負債額約22億‌‌。
 明治8年創業。水上温泉街の中心地において温泉旅館「旅館藤屋」を経営してきた。施設は昭和46年に改装が行われ、平成の初期までは10億円を超える売上規模にあったが、当時から建物の償却負担が重く、赤字経営を余儀なくされていた。その後も消費低迷や設備の老朽化が影響し、売上は減少一途をたどり、近年は年商が2億円程度にまで落ち込んでいた。この間、金融機関の支援などで営業を続けてきたが、平成20年5月には行政より不動産が差し押さえられたほか、同年夏には金融債務の大部分が東和銀行の子会社、東和フェニックスに譲渡。更に、20年後半からの景気後退により資金繰りは一段と悪化し21年3月2日に営業を停止した。‌‌


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 よくよく調べてみたところ、現存する水上の大型観光ホテルは聚楽と水上館以外はほぼ全てが民事再生法の適用を受けたり一度倒産してたりしていました。そう考えてみると、実質ゴーストタウンに近い物があります。‌‌

『ひがきホテル‌‌』
 2005年2月民事再生手続き開始申立。負債額約28億‌‌。
 昭和23年創業。‌‌平成7年、個室に食事処を設けた27室の「華翠亭」を増築。積極投資が裏目となり、温泉ホテル業界の長期低迷に加え、16年8月の温泉表示偽装問題、10月の新潟中越地震による関越自動車道通行止めが大きく影響した。


※追記 ひがきホテルは2016年11月21日、税金の滞納などから物件を差し押さえられ、営業停止。破産手続きを開始しました。負債総額は推定3億円。


『松乃井ホテル‌‌』(営業中)
 2006年7月5日に民事再生手続開始申立、同日保全命令を受けた。負債額約40億円‌‌。元上毛新聞佐鳥俊一社長の妻タカ氏を社長に、昭和31年に設立。佐鳥グループの全面支援、相次ぐ設備投資で、後発ながら収容人員1000人の水上温泉トップクラスに成長。最盛期の平成5年6月期は40億円強の売上。‌‌しかし団体客の急減で、業績は急激に悪化。平成17年6月期は売上高21億2600万円で、1億2100万円の赤字となっていた。‌‌


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 こちらは現在も元気に営業を続けている『水上館』ですが、実際に宿泊しました。壁に昭和天皇が宿泊された時の写真もありました。天皇が泊まった時点で、箱根富士屋ホテルや日光金谷ホテル、ホテル雨晴などと同格となります。部屋はかなりの広さ。また、生花などの細部に行き届いた気配りも完璧です。いわゆる高級温泉旅館というものですね。確かに12600円でこのグレードは安かった。‌‌

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 温泉についてですが宿泊した当時まだ入浴経験も少なく、ちゃんとした評価は出来ませんが、ほとんど特徴を感じられず、本当に温泉?と素人ながらも疑問を持った記憶があります。恐らくは加温加水循環濾過による印象だったのではないかと思われます。

※この記事を書いた後の2013年8月、水上館は経営不振に陥り会社分割方式によって事業再生に踏み出しました。世襲で受け継いできた経営も後継者不在を理由に、温泉旅館の再生などを手掛ける経営コンサルティング会社に引き継がれています。旧運営会社だった室井商事は負債総額は17億円程度を残し解散。


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 メインストリートにある『米屋旅館』。ちゃんと営業しており日帰り入浴もやってます。改修する予算が無いとは言え、この荒廃ぶりは凄まじいです。

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 水上の観光産業の衰退は1982年の上越新幹線の開通から始まります。新幹線は高崎を出て上毛高原(水上のずっと手前)に止まり、急勾配を避けるためそのままトンネルに入って新潟へと抜けてしまいます。同時に水上で停車する特急列車は減少してゆき、都心からのアクセスが不便になってしまいました。‌‌

 上毛高原からバスに乗れば猿ヶ峡温泉が水上までと同じくらいの距離で、それを機にこの猿ヶ京は雑誌やTV等でも頻繁に取り上げられるようになりました。また、新幹線乗せたがり屋さんのJRも在来線特急で水上に行かせるより上毛高原の利用を推進させました。‌‌

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 群馬県の温泉では草津、伊香保など有名な温泉がありますが、かつての水上もそれと肩を並べるほどの規模でした。衰退の原因は交通の便だけでは無く、地元観光協会や組合、ひいては町の行政などの努力の差が原因ではないかと思います。
 草津や伊香保、四万、猿ヶ京、万座などには路線バス会社だけでなく旅館ごとに観光バス会社と契約して都心からの直行バスを走らせておりますし(現在は関越交通が高速乗合バスを1日1往復運行中)、サービスの向上や様々なアイデアで観光客を飽きさせない企業努力があります。一方企業や組合の団体旅行に頼っていた水上温泉はコンパニオンの数もパブやスナックの数も非常に多かったようで、温泉街全体が男性客をターゲットにしていたようです。女性客や家族連れの増加など、温泉旅行の多様化に乗り遅れた結果がこの廃墟群なのかも知れません。‌‌

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 潰れた施設を買い取り再生させるのが得意な、大江戸温泉物語や星野リゾートなども水上には手を出していません。

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群馬県水上温泉(2)、寂れた温泉街の廃墟群[前編]

※こちらの記事は2010年4月に撮影したものです。水上には2015年4月に再訪しております。

 水上はかつて、草津や伊香保などと肩を並べるほど有名な温泉街でした。しかし今やその栄華を誇った時代の痕跡だけを残し、廃墟だらけのゴーストタウンと化して行こうとしております。観光地の光と影として、箱根湯本温泉や草津温泉などと比較すると面白いです。

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 駅前の通りの裏手は崖で、急な階段を降りて行く。するといきなり廃墟のお出迎えです。‌‌

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 駅前通りとは空気が一変、崖下から利根川の河原にかけては居住地で、観光産業に従事する人々の生活の場。狭い生活路、お地蔵様、墓地、野良猫、等々。

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 川沿いを歩けば桜はまだ咲き始めで蕾を膨らませている。

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 地面は一面、小さな花々。暖かい日差しの中で虫たちも飛び回り春の山里の景色が広がります。水位を増した利根川上流域は雪解け水が轟き流れる。‌‌桜の下には小さな祠。この長閑な景色にマッタリしていた時、振り向いたらその廃墟はありました。‌‌

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『大宮ホテル』
 創業年不明、1991年頃廃業。‌‌
 色々と調べてみましたが詳細は不明。89年にエレベーターで死亡事故があったって事ぐらいしか出て来ません。張り紙を見た所、みなかみ町に税金を払えず差し押さえられたようです。そして噂によれば幽霊ホテルだとか。‌‌
 正面玄関は崖上の駅前通りに面しており上階にロビーがある構造で、写真は裏手の河原側からの物。かなり不気味な廃墟です。

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『蒼海ホテル』
 創業年不明、2005年4月廃業。‌‌詳細不明。
 水上では廃墟的に最もシビレる物件です。奥の棟まで全てが廃墟。

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 いかにも男性だけの団体旅行をターゲットにしていたらしく、ホテル直属のコンパニオンを抱えていたようです。コンパニオンは宴会の席にシースルーで登場する宴会プランがウリだったとかで、半ば巨大風俗店。2005年4月閉館。そりゃ今の時代、潰れるわな。‌‌

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 温泉街の入り口。薄茶色の外壁の『ホテル聚楽』が2棟写っている以外は、ほぼ全てが廃墟。‌‌

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ブログ紹介
都内、近郊の古い街並みや建造物、路地裏などの写真とレポートを主に載せています。また、国内の寂れた観光地や地方都市、マニアックな温泉スポットや廃墟などもご紹介。

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