赤線跡を巡るブログなどではさんざん紹介され尽くした感がありますが、以前より行こう行こうと思いながらなかなか機会がなかった横須賀安浦に行ってきました。

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 安浦の私娼街跡は京急の県立大学駅から海の方へ進み、国道16号線を渡った一帯になります。

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 安浦は皆ヶ作、柏木田と並ぶ横須賀三大私娼街の一つで、大正時代、安浦漁港の近くに作られた色町が発祥。戦後、横須賀の進駐軍相手に栄えたのが最盛期で、売春禁止法以降は細々と続いていました。それも2010年頃の一斉摘発まで、ちょんの間地帯として生き残っていたと言うから驚きです。

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 現在は至って静かな住宅街ですが、街のいたるところにカフェー建築の名残りが見受けられます。写真は銭湯『日の出浴場』隣のモザイクタイル。

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 廃業した床屋さん跡地ですが、入り口脇のガラスには良美軒の文字が。床屋または理容室で良美軒て屋号はどうかとか考えてしまいますが、そんなふうに考え始めたらキリがない。

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 私娼館だった建物、という確証はありませんが、限りなく疑わしき建物。入り口の数や築年数などから、恐らくは。

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 とは言え、現在では普通の民家として住んでいる方がいらっしゃいます。

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 どうやら住民の方々としてはこの地域が私娼街だった事を黒歴史として消したいという思いがあるようです。その証拠に住民の要望によって京急安浦という駅名も県立大学へと変えられたとか。

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 工務店の事務所ですが、とても工務店には見えない建物。

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 現在残っている建物の中では、こちらが一番面影を残しているようにも思えます。安浦を撮影した先輩方のブログを見るに、つい最近まではもっと見事なモザイクタイルの残るカフェー建築が有ったのですが、ここ数年で解体されてしまったようです。

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 二階の床付近の小窓は、熱海の建築物でよく見られた、掃除用掃き出し口です。昔は箒で外に掃き出し、あとは風が飛ばしてくれるという考え。

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 こちらの窓も特徴的です。しかし何度も繰り返すようですが、どれも現在は住民が静かに暮らす住宅として使われているので、あまりパシャパシャ写真を撮るのも気が引けます。なので、こっそり撮りました。(笑)

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 安浦地区の海側はかつて漁港のあった埋め立て地で、巨大なマンションが林立しています。安浦は新築の一戸建て住宅も多いので、再開発される事はないと思われますが、この『いわく付き』の歴史を風化させなければ、地価などにも響くのかも知れません。

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