豊島区

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豊島区池袋(2)、改めて駅周辺の昭和な酒場

 池袋は埼玉の匂いがする。と言うことで基本的には池袋では飲まず新宿まで行ってしまいます。そのためか今までも小ネタで紹介するばかりで本格的に開拓してませんでした。しかしここ二日ばかり池袋で仕事があり飲み屋に行ったりもしたので、過去の日記と合わせてひとつの記事として改めて紹介させていただきます。まずは東口北側、線路と明治通りに挟まれた地帯から。

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 池袋東口の大塚寄り一帯はちょっとした歓楽街で、その真ん中にストリップのミカド劇場が未だ生き残っています。

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 歓楽街としては西口北側に比べると小規模ですが、メインストリートをさらに進んで行くと右手に立ち飲み屋「小島」さんが。

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 生400、その他はだいたい300円。おつまみも一部を除いて300円均一です。焼き物は無く煮物、揚げ物、あとは缶詰め。火を使わずレンジのみなのかも知れません。

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 歓楽街を真っ直ぐ抜けて突き当たりに、かつて一軒の酒屋さんがありました。この東池袋一丁目の「笹屋」さんは、立ち飲み出来るいわゆる角打ちというやつでした。この辺りはもうホテル街となります。

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 当時まだ角打ちに飛び込みで入ることに二の足を踏んでおり、そのうち入って見ようなんて呑気な事を言っていたら、一年後訪れた時にはもう無くなっているではありませんか!2016年11月閉店されたそうで、ショックです。昭和の名残りは加速的に消えて行っていると実感しました。

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 ところ変わって西口。朝通り掛ったら行商の方の荷物が。そう言えば先日テレビで大塚の行商の方が取材受けてました。

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 西口の北側には都内屈指の歓楽街及び飲み屋街が広がります。学生の頃などにはロサ会館でボーリングなどもしました。ロサボールは歌舞伎町のコパボールと並ぶ定番のボーリング場ですが、相当古いビルなのでその内撮っておかないと。

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 メインストリートと言える西一番街に入ってすぐ左手に、なんと角打ち「桝本屋酒店」がありました。昔からあったのか、恥かしながら今まで全く気付いていませんでした。

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 西一番街の手前、駅の真ん前右手にあるのが創業昭和31年の老舗、大衆酒場「三福」。二階は座敷ですが一階は長いカウンターが一本の細長い敷地。オッサン同士ぎゅうぎゅうに肩を並べて飲みます。店は貫通しており奥の勝手口を抜けると裏路地に出ます。

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 人気の煮込みは塩煮込みで480円。なかなかの値段と思いつつ頼んで見ればこのボリュームです。多過ぎだろと食べ進めていくと底の方から約半丁の豆腐が顔を出す。いわゆる豆腐による上げ底方式です。それでも量が多く、結構満腹になります。4時からテレビの取材が入るとの事でしたが、取材が始まる前に出ました。アド街かなんかだったのでしょうか。

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 隣の通路はコインロッカー。この一帯は何十年も変わっていません。

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 裏路地の向こうには、これまた老舗の大衆酒場「まつしま」。ほぼ24時間営業だそうです。

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 最後に西口南側、メトロポリタン手前の路地裏に昔からある大衆酒場「ふくろ」。こちらは朝から飲める事で有名です。三福同様にカウンター席のみ、反対側の路地裏まで貫通している造りで両方に玄関があります。昭和28年創業の老舗で当時はバラックだったとか。

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 西口周辺の大衆酒場は何がいいって昼間から飲めると言う点。都内でも特に栄えている街でありながら、このような店が多く生き残っているのは珍しいと言えます。特にこの西口に関しては東武東上線の、つまり板橋区民の影響か、なんて思ってしまう次第です。

【日記】いよいよ明日閉店、大塚立ち飲み秀吉

 今年の秋口に発見して通い続けた立ち飲み屋の秀吉が、明日をもってとうとう閉店してしまいます。

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 よくよく調べて見たら、秀吉鶯谷本店と言うのが出て来て今年の10月に閉店してしまったそうですが、聞いて見たところ鶯谷の秀吉とは全然関係ないそうです。関係ないと言っても看板一緒だし天ぷらを出す立ち飲みだしチケット制だし。一体どう言った事情があるのか、あまり突っ込んだ質問はしませんでした。

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 450円の大盛り焼きそば。相変わらず安い! この店の韓国人の姉さん(おばちゃん)は愛想も良く楽しい方でしたが、もう会う事も無いかも知れません。まぁ来年もまた良い店との出会いがあるだろうと思いつつ、ありがとうと残して大塚秀吉を後にしました。

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 ともあれ、今年は『はるみ』の閉店に始まり『秀吉』の閉店に終わるという、居心地の良い店が次々と消えてゆくのは寂しい限りです。

 今月は荒川堤外地を訪れて以来仕事が忙しく更新は出来ませんでした。このまま今年はどこにも撮りに行かずに終わりかなって感じです。ただ大晦日、今年を振り返るダイジェスト記事をアップします。

豊島区大塚(3)、北大塚の飲食事情

 勤務先がしばらく大塚だったので、大塚のラーメン屋と立ち飲み屋を改めて少し紹介させていただきます。

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 大塚駅北口正面には、かの有名なホープ軒が店を出しております。ホープ軒は古くからの小規模チェーン店で、私も昔、千駄ヶ谷の国立競技場前にあるお店に通ってた時期があります。当時店の前には何台ものタクシーが列をなし、ホープ軒と言えばタクシードライバー御用達といったイメージでした。

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 メニューはシンプルに中華そばのみ(大盛り無し)で、それにトッピングして行く感じ。お勧めはニンニクトッピングで豚骨醤油のスープとの相性が抜群。クセになります。

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 もう一軒、巣鴨寄りに少し歩いた所にあるのが北大塚ラーメン。カウンター8席と二階にテーブル席もありますが、昼どきには行列も出来るほどの人気店です。

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 メニューはラーメン(中盛並盛か大盛)、大辛ラーメン(中辛大辛)、そしてトッピング。大辛ラーメンは挽き肉辣油を乗せただけなのですが、醤油ベースのスープにこれを乗せると一気に化けます。写真は大辛チャーシュー乗せ。
 ホープ軒も北大塚ラーメンもそうなのですが、わざわざ大塚まで食べに行くと言ったような激ウマラーメン店などではなく、普通に毎日通っても飽きないという、私の思うところの真に美味いラーメンなのです。

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 大塚駅北口の池袋寄り、銀の鈴商店街の真ん中にある立ち飲み屋「晩杯屋」。五反田、荻窪、銀座にも出店している小規模チェーン店ですが、値段も安く地元の常連客も通う優良店です。200円未満のおつまみも、なかなか量があって満足。

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 銀の鈴商店街からJR側に一本入った通りに、立ち飲み屋『ゆる酒場』があります。この店は以前『立ち飲みコーナー大塚』という名前の店でしたが先代が隠居し、半年間の閉店を経て一昨年だったか今の若いマスターが店名を変えて引き継いでいます。地元の古くからの常連客も多いようですが、なかなかフレンドリーで入りやすいお店です。

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 システムはカウンターの皿にお金入れておいてマスターがそこからその都度会計していく方式。食べ物は200円と100円の小皿で炒め物や缶詰めなどがメイン。ちなみに揚げ物や焼き物はありません。生400円でサワー系250円。写真のポテサラと鳥皮煮込みもこのボリュームで200円となかなか安いです。仕事帰り、月2〜4回ペースで通っています。

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 最後に紹介するのは銀の鈴商店街から北側に一本入った通りの天串立ち飲み大塚秀吉。

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 この店のシステムは11枚綴の50円券を500円で購入する金券払い。なにげにお得。

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 生ビール(生搾り)300円、サワー系250円、天串(主に野菜)1本100円。安い。気軽に立ち寄れるお店で、ここも通ってしまいます。

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 この記事を書いて以来、すっかりこの店にハマってしまいました。写真はオクラとイワシの天ぷら、各100円。イワシは尻尾から頭までバリバリ食えます。なんと言っても気兼ねなく立ち寄れる雰囲気が良い。

追記・2016年11月18日

 立ち飲み『秀吉』にしばらく通っていたのですが、なんと12/28で閉店。17年の歴史に幕を降ろします。年明けからはスペイン創作料理バル『よし亜』としてリニューアルされてしまうそうです。この雰囲気がいいのに!イワシ天うまいのに!
 残念でなりません。

豊島区大塚(2)、南大塚の三業通り

 大塚駅の南側は北側と違って落ち着いた街です。どちらかと言うと文京区の匂いがします。

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 現在駅前は駅ビルが建ちロータリーも再開発されており、小綺麗になりつつあります。

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 駅前は天祖神社の門前町であり、下町の商店街と言った雰囲気。

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 大型スーパーも特に無く、個人商店の八百屋に魚屋、肉屋さんなどが元気に商いをしています。

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 そんな下町情緒の残る街ですが、東側はかつて都内屈指の花街でした。かなり昭和なバッティングセンター『ひょうたん島』が残っている事も驚きですが、その左脇を入ってゆくと街の雰囲気が一変します。

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 山手線の南側を平行して流れる川の川沿いに、料亭などが軒を連ねています。川は現在、蛇行したまま暗渠になっており、三業通りと名付けられています。

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 三業地とは料亭、待合い、芸妓置屋が営業を許可されたエリアの事を言い、旦那衆なんかが芸者遊びをしていました。いわゆる花柳界とも呼ばれる地域で、向島、神楽坂、赤坂などと同じ料亭街です。

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 この大塚三業地は大正8年に誕生し、関東大震災の復興とともに繁栄してきました。昭和初期には豊島区最大の規模となり、都内屈指の三業地として賑わいを見せ、最盛期には700人の芸者が在籍していたそうです。

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 ちなみに現在でもマンションの中に見番が存在し、芸者が在籍しているそうです。

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 置屋だったのでしょうか、かなり大きな建物も残っていますが、その多くはスナックや商店、アパートなどになっています。

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 細かい部分で凝った造りが見受けられます。

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 しかしアパートとしての営業はかなり昔からのようです。詳細は不明。

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 高級料亭だけは結構生き残っているようです。

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 花柳界と言うとやはり高級料亭に芸者を呼んでという金持ちの遊び。現在では娼妓と芸妓が完全に分離し、お座敷遊びの芸妓のみとなっています。大衆の遊びである赤線などに比べたら、えらい上品な世界です。

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 近代的な建物に建て替えられた料亭も2〜3軒ありますが、そのほとんどが昭和初期の造りのまま。

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 これは一見鉄筋コンクリートのビルのように見えますが、ベランダを良く見てみると純和風の明かり取りの窓が施されています。

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 カーブに沿って折れ曲がっている看板建築のような造りをしたアパート。

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 三業通りを奥まで進むと左手に坂があり、突然ホテル街が姿を見せます。前身は連れ込み宿だったとかでしょうか。

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 住宅街の真っ只中に数軒のホテルがありますが、廃業したホテルも。もっとも、これだけ駅からも離れた、しかも分かり辛い場所でやって行ける方が謎ですが。そこまで忍ばなくても。

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 住宅街の中に80年代のアパートでしょうか、懐かしい造りの建物がありました。確かに昔こんな建物よく見たけど、最近めっきり見なくなったなぁと。

追記・2016年8月27日

 東京で行われる阿波踊りと言えば高円寺が有名ですが、ここ南大塚でも行われています。

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 高円寺に比べて歴史が浅く(昭和46年〜)規模も小さいですが、地元企業や商店会から県外の阿波踊り連盟まで1000人を越える踊り手が参加します。

豊島区大塚(1)、北大塚の歓楽街

 大都市池袋の隣ということで、そこそこ栄えていながらも開発が遅れ、未だ昭和の匂いを濃く残している大塚周辺。しかし歴史は古く宿場町としても栄えていました。

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 JR山手線大塚駅は都電荒川線と交差しており、山手線開業当時は池袋よりも全然栄えていたそうです。

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 駅前には絶滅寸前となってしまった行商のお婆ちゃんが毎朝野菜などを売ってます。

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 不定期営業で朝の限られた時間のみ風呂敷を広げていますが、地元の方々で大盛況です。

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 大塚の凄いところは、首都圏に於いてとうに絶滅してしまったと思っていたピンサロが、何軒も生き残っているということ。

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 目立った風俗店街までは行きませんが、いい感じにやさぐれています。

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 大塚のピンサロはかつての川口や赤羽と同じ摘発対象となるようなサービスをしていないから生き残っているのか、そこまで潜入してないので分かりませんが、客引きは健在です。

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 北口のメインストリートとも言える銀の鈴商店街。主に飲食店が多く、その中に風俗店が点在するという、いわゆる歓楽街です。

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 もともとキャバレーでも入っていたのかと思えるような昭和感溢れる造りのビル。二階にはキャバクラが入り、一階は居酒屋。この居酒屋がまた安い。奥には角海老ボクシングジムがあり、建物の前が喫煙所となっています。なのでスパークリングを眺める人で人だかりが出来ることも。

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 北口駅前の歓楽街から都電の線路を挟んで向こう側にも、微妙な飲み屋街があります。

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 駅からも見えない奥の方にあるのでなかなか見つかり辛い一角なのですが、建物がことごとく古い。

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 年季の入った木造建築。この一帯の歓楽街は五反田っぽいマニアックさがありますが、ホテル街は次回紹介する北口三業通りの奥の、かなり離れた場所にあります。そのためデリバリー系風俗業者は定着せず、結果ピンサロの街なのかも知れません。
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