渡良瀬川の支流である巴波川(うずまがわ)が城下町を流れる運河の役目を果たしています。

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観光のメインは、その水運で栄えた水郷としての蔵の街。綺麗に当時の面影を残しているのは、ごく一部ですが、船で運河を巡ったり出来ます。

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折しもゴールデンウィークに向け、巴波川は鯉のぼりで埋め尽くされています。

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思わずインスタ映えしちゃいますよ。

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と、ついついガチな観光写真撮っちゃいました。背後の黒塀は有形文化財の塚田歴史伝説館。塚田家は江戸時代後期から木材回漕問屋を営んできた豪商でした。木材を筏に組んで巴波川から利根川を経由し、江戸深川の木場まで運んでいたといわれています。

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中心街から少し北上した川沿いに建つ舘野家住宅店舗跡。昭和7年建造の木造鉄板葺き建物で有形文化財。

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例幣使街道は蔵の街大通りから左に逸れ、この嘉右衛門通りに入ります。こちらはほとんど車も通らない静かな通りです。

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例幣使街道とは江戸期、京都から日光東照宮へ幣帛(へいはく・神前への供物)を奉納する勅使が通った道で、京都から中山道を経由し、太田や佐野を通って栃木に入り日光へと向かっていたそうです。

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この例幣使街道は東照宮に参拝する西国大名も通るため、宿場町としても栄えました。

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個人的な見方かも知れませんが、旧街道っていうのは狭く曲がりくねった方が情緒を感じるように思います。(もうこの辺まで来ると建物の解説をしなくなるww)

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また、この嘉右衛門町とは天正年間にこの地を開拓した岡田嘉右衛門の名を冠した町名(元は村名)です。

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そしてここが岡田記念館。豪農である岡田家は栃木の惣代名主として栄えました。

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その嘉右衛門町筋の裏手には巴波川が流れ、建ち並ぶ商家の裏が平柳河岸となっています。

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ここは唯一現存する河岸の跡で、木材回漕問屋の塚田家とは別に栃木の物産を江戸に、江戸の工芸品を栃木へと船で運ぶという、水運流通の中継地でした。商家は今で言う商社のような役割を担いっていたそうです。史跡としては塚田歴史伝説館前の運河よりもこちらの方が重要な気もしますが、細いあぜ道を川沿いに歩いた、本当に隠れた場所に有ります。やはり観光客ウケするのは絵的にインパクトが有る方なので仕方ないのですがね。

さらに続きます。