別府から西へ向かうには由布岳が立ちはだかります。鉄道では大分駅に南下して久大本線にて由布岳の南麓を大きく迂回する事になりますが、路線バスだと由布岳直下の高原を越えるルートを取ります。

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いかにも火山といった感じの見事な景色が広がります。今回温泉についてしか調べておらず、たまたま湯布院方面へ直行出来るバスを見つけて乗っただけだったので、この景色は単純にご褒美でした。

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湯布院と言えば高級旅館ばかりで、観光地としても成功していると言ったイメージ。実際行ってみたら歩道、建物、共に綺麗に整備されており、外国人観光客でごった返していました。特に駅前については例えば前回訪れた豊後森もそうですが、JR九州が力を注ぐか否かで全然変わって来ます。

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賑わっている温泉街には脇見も触れず、由布院駅でJR九州運営のレンタルサイクルを借りて、線路沿いを豊後森方面に向かいます。この辺り、向かい側に建つ若宮八幡神社の脇が水源地となっており、旅館などに卸す鮎の養殖場が多くあります。
線路の向こう側に小さな湯小屋。

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遮断機も何もない踏み切り、というか線路を渡り畦道の奥。荒木共同浴場があります。

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畦道の奥の掘っ立て小屋的なシチュエーション。知らなければ誰もこれが共同浴場だとは気づきません。

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入り口で200円を投入し中へ。すでに地元のお爺さんが入られていました。どうやら先日の荒木地区総会でこの共同浴場は地元専用に決まってしまったとか。しかしその旨が表示されておらず200円も投入したと言う事で、入らせていただきました。中は脱衣所の隣が浴槽で、男湯と女湯の間に神棚もあります。

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すぐ隣にある源泉からダイレクトに源泉が注がれ続けているためかなり熱く、加水しながら入ります。お湯は温泉分析表がありませんでしたがおそらく単純温泉。多少ヌメリ感のある柔らかい入り心地。鮮度抜群で加水しても充分濃いい最高なお湯です。
しかし地元の方いわく、今度この先まで源泉を引き、道路沿いに立派な日帰り温泉施設を新たに建設し、この湯小屋は取り壊されてしまうとか。こんないい場所が無くなってしまうとは、残念でなりません。とは言え建物の老朽化や、交代制で管理されてる地元住民の人口減少、高齢化などと言う存続の難しい現状もあります。源泉を活かすために日帰り入浴施設を建てれば職員が常駐し、観光客が千円前後の入浴料を落としてくれる。時代の流れに逆らえないのが現実です。

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次に訪れたのは駅の南側、大忤社の参道入り口に建つ加勢の湯共同浴場です。

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200円を投入し中へ。女湯の方に神棚があるようです。

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中は脱衣所即浴場という造り。

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かなり年期の入った建物で、この雰囲気たまりません。後から壁を建てて男女別に別けたのかな?歴史の古い共同浴場ではよくある光景。

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源泉は元栓が閉められていましたが丁度良い湯加減。癖のないお湯はいつまでものんびり浸かっていたくなります。
湯布院は九州トップクラスの観光地なので避けてしまいがちですが、町外れにはこれらのような素晴らしい共同浴場が残っていました。