一昨年の11月より一年ちょっとぶりに九州。今回は別府から攻めていきます。

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別府は日本一の湧出量を誇る温泉地で、温泉が大衆化した江戸時代より西の横綱と言われて来ました。

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街の規模としても大きく商店街もあり、温泉地というよりは普通に地方都市と言った雰囲気。こちらは駅前の北浜通りの南側に並走する新宮通り。

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新宮通りがアーケード商店街「やよい」と交差する角に老舗の鰻屋「大谷本店」があります。

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限定セットは鰻少なめながら1300円という安さ。蒸さずに焼く関西風の鰻を初めて食べましたが超美味い。

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新宮通りから一歩奥へ足を踏み入れれば、巨大歓楽街温泉街としての名残りを感じることが出来ます。

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こちらは全国でも絶滅の一途を辿っているピンク映画館。

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ヒサシが特徴的な長屋。たまに一階がスナックになっていたり。

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外壁の色が変わってもヒサシの形から同じ長屋の別棟だと分かります。飲食店兼住宅か、あるいは赤線の跡という可能性も。

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その長屋の中央には共同浴場の跡も。組合員と月極め契約者専用と書かれていました。

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路地裏のスナック。やっているのか廃業しているのか。

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夜この辺りを通ったところ暗かったのですが、訪れたのが祝日前の日曜日だったので何とも言えません。

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何棟も連なる長屋はほとんどが木造二階建て。大分県下では昭和20年3月より5回に渡る空襲を受けるも、別府市はほとんど被害を受けなかったそうです。また、特に大きな大火も無かったようなので、戦前建築の可能性もあります。

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建物の造りがことごとく渋い。

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海側に近付くにつれ、スナックビルが目に付くようになって来ます。

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しかし廃業した店がほとんど。

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スナックの扉1枚に対して低い潜り戸がひとつ。カウンター1本の狭い店である事が想像できます。

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最盛期はさぞかし賑わいを見せていたのでしょう。

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こちらもスナックビル。

後編に続く。