小国町ゆうステーションから杖立温泉へ向かう次のバスまで2時間。なのでタクシーで杖立温泉へと向かいました。

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せっかくのタクシーだったので途中下城の大イチョウに立ち寄りましたが、夜間のライトアップの影響で早々に散ってしまったとか。しかし何が良いって下の農耕具小屋が渋い演出。

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散ってしまったものの地面は見事な黄色い絨緞でした。

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大イチョウの向かいからは下城の滝を眺めることが出来ます。

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やがてタクシーは杖立温泉に到着。かなり寂れた雰囲気の温泉街で、期待も高まります。

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熊本県の北東部、福岡県との県境にあるこの杖立温泉は、福岡県側へと流れる杖立川沿いの渓谷に、張り付くように建物がひしめき合っています。

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川の東岸を小国町から日田へ抜ける国道が走り、川へと降りる階段はすでに路地裏レベルの狭さ。

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狭い階段の途中には公共の蒸し釜があります。

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別府の鉄輪温泉などが有名ですが、源泉温度が100度という超高温のため、大抵の料理は出来るそうです。

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もちろん宿泊客や湯治客も自由に使えるので、利用方法の説明書きがされています。

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川沿いに降りたら、また蒸し釜。

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橋を渡ってメインの温泉街へ。川沿いに建つ湯屋は共同浴場の流泉湯。入ろうと思ったのですが鍵が閉まっているジモ専浴場でした。

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それにしても素晴らしい掘っ建て小屋感。後で調べてみたところ、地元の方の許可が下りれば入れる事もあるとか。なんという敷居の高さ。

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川を渡ったところで、また蒸し釜。街じゅうから蒸気が噴き出しているようなものです。

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さて、日田行きのバスの時間もあるので、路地へと入って行きます。

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さっそくこの狭さ。渓谷に肩を寄せ合うようにして建ち並んでいるため、温泉街のほとんどがこのように入り組んだ路地で形成されています。

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木枠のままの窓ガラスも多く、ここまで古い建築が残っているのも、温泉街が寂れているからこそ。

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温泉としての歴史は非常に古く、開湯1800年と言われています。高度成長期からバブル期までは歓楽温泉街として賑わっていたそうですが、多くの温泉街同様客層やニーズ、旅行の形態の変化など時代の流れに対応出来ず、衰退してしまったようです。

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近在の温泉としての勝ち組と言えば黒川温泉と湯布院でしょう。泉質や湯量では決して引けは取ってないのですが。

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この階段の奥には共同浴場薬師の湯がありますが、時間の関係で立ち寄れず。無念。よく見ると猫が通り過ぎてゆく。

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斜め斜めに複雑に折り重なる様は幾何学模様のよう。この杖立温泉の特徴的な街並みは背戸屋と言い、近年少しずつですが注目を浴びつつあるとか。

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ちょっとした街灯も、あえて演出されたものではなく、ガチで古いのがいい。

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中はどうなっているのか非常に気になります。このような複雑な木造建築物はそうそう見ないでしょう。

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廃墟のように見えたその建物は、表に回って見たらやはり廃業しているようです。上の写真左手の建物「たしろや」さんですが、歴史的建造物としても価値のあるものだと思います。実に勿体無い。

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今回、杖立温泉に泊まる予定を山川温泉に変更してしまったのでゆっくり出来ず、つくづく後悔しました。また九州に来る機会があれば、絶対この温泉街に泊まろうと思います。