およそ7年ぶりに東急目黒線武蔵小山を降りてみれば、駅前にて大規模な再開発が行われていました。まずは過去の街並みからご紹介します。

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[2010年10月撮影]

 2010年10月当時の武蔵小山。駅から真っ直ぐ狭い路地に入れば、まずこの焼き鳥屋さんが目に入ります。主に買い物帰りや学校帰りの地域住民たちがお土産として焼き鳥を買って帰る訳ですが、店頭のカウンターで立ち飲みする事も出来ました。

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[2010年10月撮影]

 駅の東側の路地を進んで行くと、かつて広い範囲にスナック街が続いてました。道は狭く屋根は低い。小さな店が何軒も軒を連ねていました。

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[2010年10月撮影]

 駅前には南東及び南西に向かって武蔵小山PALM商店街が続きますが、先が見えないくらいにとにかく長い。アーケードの先には中原街道が走りますが、その向こうには中延商店街や戸越銀座商店街へと続きます。まさに商店街だらけ。

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 そんな城南の下町、武蔵小山でしたが2017年3月末に再訪してみたところ、なんと駅前が大規模に再開発されていました。

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 2019年末、地上41階建ての高層マンションと複合施設が完成するそうです。

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 その敷地は広大で、かつての飲食店街が丸ごとごっそり消滅してしまっています。

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 唯一の名残は『りゅえる飲食店街』の看板のみ。これにはさすがにショックを隠せません。あんな素敵な昭和の飲み屋街が全滅だなんて、武蔵小山という街の魅力が私個人的には全て消えてしまったと言っても過言ではありません。これはあんまりだ。

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 気を取り直して温泉銭湯。パルム武蔵小山商店街を抜けて中原街道を越え、先の路地を左に入った住宅街の中に『清水湯』があります。
 なかなか新しい建物ながらも大正12年創業と歴史は古く、料金も銭湯価格の460円というのが有難い。
 中は広くサウナや露天も完備。さっそく内湯の黒湯浴槽に入ります。浴槽は広いのですが、右手からジェットバスが信じられない勢いで噴出しております。油断すると浴槽左手へと流されてしまい、そこに待ち受けるのは電気風呂。なんの罰ゲームだ!(笑)
 落ち着いて入っていられないので露天風呂へ移動しました。外は三人くらいしか入れない黒湯の浴槽と、一段高い場所に5~6人入れる鉄泉浴槽があります。
 まずは黒湯。麦茶色の重炭酸ソーダ泉は微かにぬめり感。塩素臭の向こう側にしっかりと感じるミントガム臭。表現が独特なのは申し訳ないのですが、とにかく上質で濃い黒湯です。
 次に黄土色に濁った鉄泉。ぬるめに設定されたナトリウム・塩化物強塩温泉はなんと掛け流し。じっくり長湯しているとじわじわ浸透して来るような浴感が、なんとも気持ちいいじゃありませんか。都内でこの値段でこれだけ素晴らしいお湯に浸かれるとは驚きでした。それだけに平日の昼間であっても多少混んでいます。

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[追記•2017年5月撮影]
 さらに受け付けカウンターにて生ビール500円の文字が。……逆らえませんでした。
地図

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 清水湯の先の路地を斜め左に入って行くと、やがて戸越銀座商店街へと繋がります。湯上がりの火照りを冷ましながらほどなく歩くと東急池上線戸越銀座駅。

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 踏切を渡り賑やかな商店街を歩いて行くと、右手の路地に建つ温泉銭湯『戸越銀座温泉』へとたどり着きます。清水湯から歩いて17分。

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 こちらも銭湯料金の460円で入れます。二階に上がると脱衣室に浴室。清水湯同様こちらも広く、銭湯というより健康ランド。半露天もありますが非温泉の軟水浴槽のため内湯のみ利用しました。
 8人くらいは入れそうな大浴場。にもかかわらずナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉はコーヒー色で、黒湯特有のぬめり感とミントガム臭もしっかりと感じられる良質なお湯です。しかも蒲田温泉並みに濃い。
地図

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 すっかり温まり銭湯を出ると、左手の戸越銀座商店街に生ビールの文字が。罠です。ハメようとしてます。

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 まんまとハメられてしまいました。唐揚げ屋さん『鶏&デリ』さんではイートインコーナーで飲む事が出来、有難い事にタバコも吸えます。しかも焼酎は金宮という死角の無さ。この後、揚げたての唐揚げをサワーと共に頂きましたが、超美味い。夕方の涼しい風に風呂上がりの体を冷ましながら、まさに最高のひとときでした。

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 店を出て戸越公園駅方面に歩いて帰ろうと思ったら、これまた魅力的な焼き鳥屋さんが。戸越銀座は店頭で飲める店が多く、すんなりと帰らせてはくれません。こんな街に住みたいけど、毎日飲んでしまいそうな危険な街です。