先日、蒲田で仕事が早目に終わったので、久々に大田区の温泉銭湯に浸かろうと散歩がてらウロウロしました。慣れない山登りまがいの事などしたものだから、ここはゆっくり温泉で疲れを癒そうかと。

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 まずは京急蒲田駅東口から商店街を入って行きます。以前大田区の銭湯マップを見た時、糀谷辺りにもあったような記憶があるので、ネットで調べつつ。

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 まずあったのは天神湯。ただここは温泉ではなく普通のお湯です。大田区には数多くの銭湯が残されていますが、その殆どがこのような近代的なビルで、木造の銭湯建築は僅かしか残されてません。

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 さらに東、羽田側に歩くと、既に住民の退去も済んで解体を待つばかりとなった団地が。

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 辺りは何の変哲もない住宅街で特に見所も無し。たまに目を引く木造建築はありますが、こちらは現役で営業中の鰻屋さん。

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 暇なので猫と戯れようとするも、メッチャ警戒される。

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 住宅街の中にポツリとあるこちらは温泉銭湯、幸の湯。しかし残念ながら訪れた月曜日は定休日でした。

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 糀谷界隈は諦め、一旦京急糀谷駅から六郷土手へと移動します。

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 簡易宿泊施設は変わらず残り続けていますが、周辺ではマンション開発が着々と進んでいます。

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 かつて六郷温泉があった場所では既にマンションが建設中。六郷温泉は大田区の温泉銭湯でもかなり気に入っていたのですが、今年2016年1月末で施設の老朽化を理由に閉業。残念です。しかし解体して整地して根伐りして建て始めるまで早くないか?

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 六郷から雑色に戻る途中にある温泉銭湯、照の湯に訪れました。建物は古いマンションの一階部分ですが、雰囲気は下町の銭湯の雰囲気を残しています。

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 お湯は大田区でもポピュラーなナトリウム炭酸水素塩・塩化物鉱泉。いわゆる黒湯ですが、露天風呂で楽しめます。露天と言っても竹垣で囲まれ屋根もしっかりある、隙間風が通る内湯って感じです。冷鉱泉を加温、循環濾過していますが、同時に冷たい源泉がチョロチョロと掛け流されており、他と比べるとなかなかの鮮度と濃さ。ただ浴槽は浅く背筋を伸ばすと乳首辺りの水位しかありません。
 また露天風呂以外に、小さい浴槽ですが加温無しの、そのままの冷鉱泉にも入れます。温度計は22度となってますが、まさに水風呂の冷たさ。夏場かサウナ上がりでないとなかなか辛いですが、今は無き六郷温泉でしかお目に掛からなかった物で、しかも源泉がダバダバと掛け流されているじゃありませんか。実にありがたい。

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 黒湯をすっかり堪能した後は、以前よく通っていた京急蒲田駅近くの立ち飲み屋『とっちゃん』へ。およそ2年半ぶりになりますが、姉さんはしっかり顔を覚えてくだすっていて、嬉しい限りです。風呂上がりのビールと久々に食べた半焼きレバーの美味いこと。写真も撮り忘れ無心で食う。やっぱ蒲田はいい街です。

※記事の内容の一部を大田区蒲田(5)、蒲田~六郷周辺の温泉銭湯の記事に転載しました。