旧栗山集落には最盛期で10軒のお宅が生活を営んでいたそうですが、今回の訪問では9軒(内1カ所は更地)が確認出来ました。段階的に過疎化が進んで行ったので、廃屋になってからの年数は様々。当然傷み方も様々です。

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 さて、唯一林道沿いに建つ一軒目の廃屋の少し上、杉林の斜面を登ってゆく生活道跡に分け入って行きます。溶けた雪で落ち葉が敷き詰まった斜面が濡れ、ぬかるんでいるため非常に滑りやすいです。

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 最初に見えて来たのは通算五軒目のお宅。トタンを外壁に貼っているだけで近代的に見えてしまうのは、私の感覚が麻痺して来た証拠。

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 ウィスキーの瓶、食器、お膳、テレビはダイヤル式チャンネル。生活の痕跡が有りまくりです。

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 五軒目の脇をすり抜けて行けば六軒目の廃屋。

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 布で出来た簡易式クローゼット。来訪者が開けたのでしょうか。開けたくなる気持ちは分かります。

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 洗濯機は外。

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 母屋の向かいの小屋はトイレ。雪が積もった夜中などには行きたくないですね。

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 六軒目の裏手を登って行くと七軒目の廃屋が有るのですが、右手の沢が鉄砲水で崩落しており、生活道が崩れています。

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 左手に迂回して石垣をよじ登るしか無く、暫し覚悟を決めてからアタック。思わずよろけてipadが土に刺さった!

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 なんとか登って七軒目。奥の方は崖崩れを起こしてます。治山工事もするわけです。

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 懐かしい子供用ギア付き自転車。しかし自由に乗り回す平地が無いと言う、ウチの実家もそうでした。

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 集落を巡る生活道のそこかしこに祠が祀られていますが、当然中身は空っぽです。

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 さらに奥へと登って行くと、恐らくは一番高い場所に建っているであろうと思われる八軒目の廃屋。天井が高く非常に立派な木造建築です。

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 向かいのトイレ小屋もしっかりと残っていました。
 さて、そろそろ下山します。今まで登って来た生活道の反対側にまた別の生活道があったので、そこを降りて行きました。すると途中、杉林が途切れ草が生えた場所に巨大な糞が。これ、冬眠を前にして秋の味覚を堪能している熊さんしかないでしょ。だって太いんだもの!しかも出来たて!
 マジか! やっぱ熊鈴買わなきゃダメか!

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 ちょっとビビりながら斜面を降りて行くと林道へ戻る直前、広い空き地を発見。ここに九軒目の家屋が建っていたのかもしれません。


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