帯広から十勝平野を北上。旧士幌線のルートをバスで山間部まで進むと糠平ダムがあります。

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 音更川上流に水力発電のために造られたこのダムは、昭和31年竣工というかなり古いものです。

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 糠平ダムは今年、度重なる豪雨のため三カ所の水門全てを開いて一斉防水しました。水が勿体ないという理由から普段より放水をしていなかったため、急遽一斉防水した訳ですが、そのためダムの下流は岸が削られ、沢山の木々が流され、下流域の町でも被害が出るくらいの事態に陥ったそうです。

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 2016年9月現在、満水状態の糠平湖。今年は例年より2〜3ヶ月早く満水になったとか。

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 湖底には旧士幌線の旧線が沈んでいます。小さな集落も有ったそうですが、世帯数の少なかった事とダム湖が観光資源となる見通しが有った事などから、湖畔への移住は問題無く進んだそうです。

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 糠平湖の湖畔、南東の手前に広がる糠平温泉。ホテルや旅館、ペンションなど十軒近くの宿泊施設と、小さなスキー場などがあります。

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 外装こそ老朽化が隠せませんが、結構立派なホテルもあります。国立公園内になるため、廃業したら解体して更地にしなければなりません。そのため目立った廃墟もありません。

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 旧自然博物館跡。現在施設は温泉街入り口に、ひがし大雪自然館として新しい建物が建っています。この廃墟も近い内に解体されるのかもしれません。

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 ただ、所々に人の住んでいる気配のない廃屋は点在しています。

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 実に歴史を感じる木造建築ですが、ダム完成の昭和30年代と思われます。

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 標高が高いためか、すでに紅葉も色付き始めています。

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 温泉街を歩いていたら野生の鹿が!

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 5頭の群れが空き地で草を食んでいましたが、人に馴れているのか逃げようとしません。この空き地、廃業した大型宿泊施設の跡地で、更地の中央には使われなくなった源泉井戸があります。そのため地面が暖かく鹿が寛いでしまうとか。

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 今回宿泊したのは元祖湯元館。昭和元年、糠平で初めて温泉施設を造り、源泉の権利も所有しているとか。最初は湖水荘という宿に泊まろうと思ったのですが、残念ながら数年前に廃業したそうで、ここに決めました。

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 館内には温泉が流れるパイプが張り巡らされており、暖房として利用されています。

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 浴槽は広く中央の源泉口からナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉がダバダバと涌きだしています。源泉に近いため温度が高く、加水して調整していますが、柔らかくスベスベな肌触りのお湯は温泉成分を充分感じられるものです。

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 男湯の外に女性用脱衣場を設けた混浴露天。女性専用露天も女湯の外にあります。この露天風呂が北海道の原生林を眺めながらゆっくり浸かれるもので、なかなか気持ちいいです。
 この宿は一泊二食付き8千円と安く食事も満足いくもので、宿の方々の人当たりも良く、素晴らしい宿でした。