※翌年、2017年6月に再訪した時の写真を追加しました。

 帯広の街は他の地方都市と同じように駐車場だらけの歯抜け状態となっております。テナントがことごとく廃業した事で空きビルとなった古い廃ビルはどんどん解体され、その後買い手の付かない空き地は手っ取り早く駐車場にしてしまうのでしょう。

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 帯広駅から名門通りを北へ繁華街を抜けてしばらく行くと、広小路アーケード商店街にぶつかります。比較的新しいアーケードが東西に延びていますが、協力的な商店が少なかったのか非常に短く、しかも開いている店も少ないです。

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 アーケードを抜けると、場末感が一気に高まって来ました。

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 左手前の路地、八丁堀。この辺りに来ると完全に地元の人しか訪れないスナック街となります。

※以下の写真は翌年、夜に訪れた時の様子。
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 八丁堀は四軒ほど明かりがついていました。

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 店の中から聞こえてくる昭和歌謡の歌声につられてスナック「あかね」さんに入店。

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 17年目になるこの店はカウンターのみの小ぢんまりした造り。気さくなママさんのいる良い店でした。また北海道に行った際には訪れなければ。

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 右側にはコの字型をした袋小路のスナック路地エイト。徐々に廃墟率が高くなって来ました。

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 どの路地も共通してトイレは共同。どこも下水道が整備されていない同じ時代に建てられているのでしょうか。

※以下の写真は翌年、夜に訪れた時の様子。
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 夜は三軒ほど明かりがついており、一軒からカラオケの歌声が。

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 エイトの奥に並んでいる路地、いなり小路。こちらは向こう側まで通り抜けられるようになっています。

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 敢えて昭和の雰囲気を演出するなど工夫しているからか、意外と生き残っている店が多いようです。

※以下の写真は翌年、夜に訪れた時の様子。
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 月曜の夜でしたが、いなり小路は結構多くの店が営業していました。

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 更に奥へと進むと左手に新世界小路という路地。

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 ここは北側の列だけが生き残っているようですが、営業している店は比較的多いです。

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 新世界小路西側の入り口。ネーミングも看板も思い切り昭和です。

※以下の写真は翌年、夜に訪れた時の様子。
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 新世界小路はとても静かで、明かりの灯っている店も疎らでした。

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 名門通りから西に一本ズレた通りを北に進むと、左手にスナック路地の名残りが。向い側は新しいアパート、裏手は駐車場に囲まれており、昔のこの辺りの街の景色はどんな感じだったのかと想像を巡らせずにはいられません。

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 最後に上の写真の向い側にある名称不明な横丁。

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 ここは既に全滅し、廃墟化していました。

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 コの字型をした袋小路の突き当たりから通りを眺めます。路面が砂利なのは最初からなのか、だとしたら凄まじい場末です。

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 突き当たりには当然のごとく共同トイレ。営業していた時代に訪れて見たかったです。それにしても路地の数が半端ない。さらに帰ってからよくよくgoogleマップを見てみたところ、さらに北へ入って行くとまだまだ沢山の路地があるじゃないですか。帯広恐るべし。