川崎市温泉巡り(1)、溝の口温泉喜楽里~丸子温泉

 以前訪れた際、運悪く臨時休業だった神奈川県宮前区の有馬温泉へリベンジです。

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 南武線武蔵中原からバスに乗り換え、中原街道を鷺沼方面へ。千年(ちとせ)交差点辺りからバスは多摩丘陵へと入って行きます。幾つかの団地を通り過ぎて鷺沼に着く手前、中有馬のバス停で降りれば、一見普通のマンションにしか見えない温泉旅館、有馬温泉に到着。兵庫県の超有名な有馬温泉と名前が全く一緒で泉質も近いですが、全くの偶然。こちらは古い歴史のある一軒宿です。

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 日帰り入浴は1200円と少々お高いですが、お湯は素晴らしいです。川崎の温泉といえばどこも黒湯なのですが、ここは珍しく単純鉄冷鉱泉。加水無し塩素消毒無しで20度の源泉を41度程度に加温してます。浴室にはマイアカスリが何本も吊るしてあり、療養などで通い詰めている方も多いようです。常連の方が入って来ると必ず挨拶を交わしており、地方の共同浴場に来ているような気分になります。

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 ライオンの口の形をした湯口からは源泉が常にチョロチョロと掛け流されており、酸化した鉄分で茶色く濁ったお湯には茶褐色の湯花が大量に漂っています。湯口の側には飲湯用のコップとペットボトルのキャップが二つ。後から入って来た常連の方はそのキャップに源泉を注ぎ、アイボンみたいに眼球を洗っていました。目にも効くのかな。僅かな滑り感のあるお湯に浸かっていると、じわじわと浸透して来る感覚。湯上りは鬼のように汗が止まらなくなります。

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 中有馬から武蔵小杉行きのバスに乗り千年で下車。南武線武蔵新城駅方面へ少し歩くと温泉銭湯の千年温泉があります。しかし午後2時のオープンまで30分あったので、一旦そのままスルー。

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 一緒に温泉巡りをしていた仕事の先輩(地元民)の奥さんが、近くのスナック『エム』で昼カラしてるとの事なので顔を出す。ここが、夕方5時まで男性2000円女性1500円で軽いおつまみ込み飲み放題歌い放題。安い! ちょっと顔出しだけのつもりが、ついつい……。気付けば5時!

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 気をとり直して千年温泉に戻りました。

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 本当は酔って温泉に入るのは良くないのですが、まあ、そんな時もあります。(笑)
 ここのお湯は多摩川沿岸でよく見る重曹泉を加温したもの。いわゆる黒湯です。しかし大田区の蒲田温泉並みに濃いいです。温泉浴槽は内湯の他に露天風呂まであり、この露天浴槽脇の蛇口を捻れば嬉しい事に冷鉱泉の源泉が出てきます。このような良質なお湯に浸かれて銭湯料金420円とはありがたい限りです。