三田と言えば三菱自動車とNEC。JR田町駅まで行けば慶応大学の学生街。実のところ20年以上前まで、私はこの界隈のDPE店で働いていました。

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 今回は仕事帰り、白金台から三田で途中下車しての立ち飲み屋探し。早速ネットにヒットした内田屋西山福之助酒店に突入。こちらのお店、酒屋さんで飲めるという、いわゆる角打ちというやつです。

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 冷蔵庫からスーパードライ350ml缶を1本取り出しカウンターで250円を支払う。棚から焼き鳥の缶詰めを持って行くと小皿に出してくれます。しかしよくよくメニューを見れば生ビールもあるじゃありませんか。しかも350円。他にもチューハイ系からチンする系の簡単な小皿料理、冷凍餃子解凍などメニュー豊富。雰囲気もとても良く、仕事帰りのサラリーマンたちの憩いの場となっていました。
 ただしかし、個人的に非常に残念な事にこの店、禁煙なのです。煙草を吸う時だけ店頭に出なければなりません。

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 酒屋さん脇の路地を入って行くと、何やら人だかりが。何かの店の開店祝いかと通り過ぎようとしましたが、よく見ればここは酒蔵で清酒の販売開始記念とかでお酒を振る舞っている。

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 なんか知らないけど気付けば思いっきり参加してました。話を聞いてみるとこの東京港醸造、江戸時代(1812創業)より若松屋としてこの場所で造り酒屋を営み、薩摩藩の御用商人として近くの薩摩藩邸に焼酎などを卸し、幕末期には西郷隆盛ともゆかりがあったとか。しかし明治末期の1911年、100年目を前にして一度廃業。しかしその後100年の時を経て2011年に復活。その後清酒を醸造する免許を取得して初めての新酒が完成したという訳だそうです。試飲してみたところスッキリ飲み易く、とても都会の真ん中、しかもビルの中で醸造されたとは思えない美味しさでした。
東京港醸造

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 ちょっと飲み足りなかったので第一京浜沿いに田町駅へ戻る途中にある立ち飲み屋『源喜』に入店。開業5年目の新しい店で、立ち飲みと言っても椅子も用意されています。

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 名物は味噌おでん。焼酎は金宮。この金宮ウチワ欲しい!

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 源喜の近く、一軒の煙草屋さんがあります。この煙草屋、20年前この近くで働いていた当時、よく通っていました。新築ビルなども建ち並び街の景色は随分と変わってしまいましたが、この店が残っていた事に喜びを感じます。しかも覗いて見れば当時と変わらずお母さんと娘さん二人で切り盛りしてるじゃありませんか。顔を出そうか、と、ちょっと思いましたがやめました。なぜなら昔、ここの娘さんに告って思い切りフラれたという過去がありまして無理ー!(笑)
※2019年6月、この煙草屋さんはコインパーキングになってました。あの母娘はどうしているのか……。

※追記 2018年1月

JR田町駅三田口を出て左手、地上一階に降りたところに立ち飲み屋「やまとや」があります。

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スタッフの元気がよく賑やかな雰囲気ですが、入って左手の丸テーブルには仕事帰りのサラリーマン二、三人、右手のカウンターには一人静かに飲む方々、と言った感じ。

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値段としてはまぁ普通と言ったところでしょうか。焼き鳥やモツ焼きが中心で、煮込みとモモニンニクが美味い。とにかく好立地のためか、6時前からサラリーマンたちでごった返しており大盛況。割り物焼酎は三楽使用ですが金宮も置いてあります。

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仕事先が芝浦だった約半年間、通い詰めてすっかり馴染みになりました。写真は日本酒の高清水と期間限定のハタハタ。後々分かった事ですがこの店は雑誌などにも紹介されており、さらにあの観光地化を促進させるアド街ック天国でも取り上げられたとか。そりゃ混んでるわけだ。

※追記 2018年5月

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こちらは田町の『元気再生酒場なおとん69』。田町駅三田口界隈は少し奥に進んだ慶應大学の学生街である慶応仲通り商店街しか歩いておらず、安い居酒屋はたくさんあるものの立ち飲み屋となると駅前のやまとやしか無いと思っていました。ところが商店街のもっと手前、国道15号の泉岳寺寄りから少し入ったところに、ひっそりと一軒の立ち飲み屋。

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ホルモン系串焼きを中心に揚げ物や刺し身などメニューは豊富。2階は30人近く入れるテーブル席があり、1階は背中合わせのカウンターのみ。

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思った以上に安くて美味いし居心地もいい。ここはしばらく通いだなと思いました。