かつてのスキー天国。私も第二期スキーブームと呼ばれる90年代には、在来線のシュプール号に乗ってよく通っていた越後湯沢。今回はかぐらスキー場へ春スキー(スノボ)をしに行ってまいりました。

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 スキー人口の減少により潰れた店や宿泊施設も多く、かつての賑わいは既に無くなっています。

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 さすがに平日の昼間だけあって、駅構内のお土産コーナーも疎ら。

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 今回訪れたのはギリギリかぐらスキー場で春スキーが出来る4月半ば。暖冬のせいで例年よりも半月ほど早く桜が満開となっていました。

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 新幹線口のある駅の西側は、スキー場を背にして温泉街が続いていますが、巨大ホテルに紛れてバブル期に建てまくったリゾートマンションも紛れています。どれくらい人が住んでいるか謎ですが、近年中国の資産家が投資目的でよく購入しているとか。

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 巨大ホテルは都心からのアクセスの良さもあってか、どこも細々と営業を続けているようです。新幹線は偉大です。偉大だけど高いから乗らず、私は新潟交通の高速バスに乗って来ました。池袋から高速湯沢バス停まで片道2500円。新幹線だと6千円ぐらい掛かります。

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 温泉街の中に建つ居酒屋『呑どん』。夜訪れれみましたが、やはり米どころだけあって米が美味い。また、新鮮な山菜と甘海老の唐揚げをつまみに新潟の地酒が進む進む。この地酒のラインナップも豊富で、年に何度かしか飲めない八海山の原酒や久保田の原酒なども揃っていました。ていうか美味かった。

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 最後の一杯は奮発して一番高いお酒、北雪YK35。なんと一合二千円!これが地元でもなかなか手に入らないと言われる幻の日本酒で、夏子の酒のモデルにもなったそうです。日本酒の旨味がハンパない。というか旨味しかない。スッキリしていて、香りだけが残る感じです。

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 いい気分で店を出れば月明かりを背にした夜桜。
※翌年訪れた時には工事が始まっており、この桜は伐られてしまいました。

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 すっかりただの日記のようになってしまいましたが、気を取り直して在来線側の東口。駅前の下り坂です。こちらは温泉街と違って地元臭の漂う商店街です。

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 駅前商店街の途中のある江神温泉浴場。地元の方々に愛されている共同浴場です。

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 ただこちらのお風呂は塩素消毒がキツイと、各温泉ブログで不評だったりしたので入りませんでした。

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 駅からほど近く、廃墟化した宿泊施設、白銀閣跡があります。

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 閉館となったのがいつかは分かりませんが、2014年7月までは口コミ投稿があるので一年半は経っていないようです。その割には崩落っぷりがハンパないのですが、雪下ろしをしなかった結果、という事でしょうか。

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 街の外れには大きな学校。と思ったら、廃校でした。湯沢は少子化による小中学校の統合や高校の閉校などがあるようです。湯沢町では2014年、5つの小学校と1つの中学校が統合された湯沢学園が開校されています。

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 廃校の隣に建っているのは白瀧酒造。都心部のコンビニなどでもよく見掛ける『上善如水』の蔵元です。この規模の工場で東京中の上善如水の出荷量を、果たして賄えるのか。

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 宿泊したのは駅近くのゲストハウス扇和さん。素泊まり4千円未満で温泉にも入れます。

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 お湯は無色透明な単純温泉。あまり特徴を感じられないお湯ですが、源泉温度が高いため夏場以外は加水無しの100%源泉のようです。さほど個性的では無いお湯ですが、鮮度は良いです。

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 スキーシーズンが終わるとすっかり人けのない寂れた街となってしまう湯沢ですが、街の至る所に桜。湯沢に限らずですが、新潟県中越地方は本当に、そこら中に桜を目にします。雪深い地方だからこそ、春を感じたいからかも知れません。

※2017年2月再訪

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 翌年、スノボ目的で再び越後湯沢を訪れました。宿泊したのは岩原スキー場の真下に建つホテルシャーレ湯沢銀水さん。13階建ての巨大施設はバブル期の名残を感じさせます。もはや満室になる事はないでしょうが、一泊素泊まり5000円。女将さんの接客はとても親切で好印象でしたが、なんだか女将さん一人で頑張ってらっしゃるような印象。

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 岩原も湯沢温泉郷の中の温泉地。源泉温度55度の単純温泉が24時間掛け流されています。ありがたい。

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 循環濾過もされ塩素消毒もされていますが、塩素臭はそれほど気にならず、とてもホカホカになるお湯です。そもそも温泉ファンから見放されてる湯沢の中では、充分なお湯だと思います。

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 駅は平日だというのに多くの観光客で賑わっていました。それにしてもここ数年、積雪量が昔と比べ随分と少なくなっています。2017年訪れた際も2月だと言うのに雨が降っていました。ひと昔前からは考えられないような事で、ウィンタースポーツを産業の主幹としている湯沢町にとっては打撃が大きいです。

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