四万温泉の積善館は以前より一度は泊まってみたいと思っていた温泉旅館で、今回その念願がとうとう叶いました。

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 すでにテレビや雑誌等で散々紹介されているため、群馬県各地の温泉街の中でもメジャーな観光地と化している四万温泉。温泉ブーム、秘湯ブームに見事に乗っかる事が出来たため、今でも多くの観光客が訪れております。

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 それでも廃業したお土産屋さんが出迎えてくれるのは、不景気に変わりないという事でしょうか。

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 しかしこのような古い建築物がこのまま廃墟化してしまうのは非常にもったいない。

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 それでも今まで訪れて来た水上や伊香保の裏側と違い、多くの人が訪れているぶん寂れた雰囲気はありません。メディアへの売り込みが上手かったのか、たまたまメディアに取り上げられたのか。

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 本来ならこのような「みんなが訪れる場所」は避けていたのですが、それでも訪れようと思ったのは積善館の素晴らしい文化財建築。映画『千と千尋の神隠し』のモデルとなった宿のひとつとしても紹介されています。この赤い橋なんかは特に油屋の前を連想させます。とは言え、千と千尋の神隠しのモデルは全国各地の温泉街に沢山あります。伊香保の石段街なども油屋まで続く街並みのモデルかも知れません。

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 しかしながら、日本最古の木造湯屋建築とも言われており、積善館もその古さを売りにしようと、保存に力を注いでいます。

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 大正時代に建てられた湯屋は源泉湧出地の上に建てられております。そのため浴室は天然の床暖房状態で、お風呂も掛け流しではなく足下自噴源泉。鮮度はこれ以上ないほどです。

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 浴室は写真を勝手に撮られたという苦情が多かったため撮影禁止と貼り紙されております。他のお客さんが入っているのに写真を撮るとは何ともマナー違反、というより常識を疑います。そんな心ない一部の客のお陰で撮影禁止とは、迷惑この上ない。

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 今回、浴室には常に人が入っていたし、私も撮影は断念しました。中の様子は以下のオフィシャルサイトよりどうぞ。
スマホ→http://www.sekizenkan.co.jp/
PC→http://www.sekizenkan.co.jp/sp/
 それにしてもこの湯屋建築は素晴らしく、感動しました。日帰り入浴も受け入れてますので、一度は入るべき。
 もちろんお湯も素晴らしいです。ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉。柔らかい入り心地ですが、ゆっくり浸かっていると芯から温まり、肌はスベスベになります。

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 まず部屋の扉からしてお洒落。ただ部屋の内部は多少改修されており、さほど古さを感じませんでした。

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 部屋からの眺め。飽きません。

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 ひと昔前までは山奥のボロい湯治宿に過ぎなかった老舗旅館。それでも近代化に踏み切らず保存へと舵を切った、19代目当主の伝統建築を守ろうとする心には、ただ脱帽するばかりです。

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 建物は斜面の上に建てられた客室を合わせて3棟からなるのですが、一段上の棟へ行くのに一旦地下トンネルに潜ってエレベーターで上がります。そのトンネルがたまらない。

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 椅子などの小物にまでこだわりがあり、館内を探索するだけで見応え充分であります。

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 風呂上がり、ビールを求めて表へ。

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 かろうじて一軒スナックが営業しておりました。色々話を聞けば、やはり他の温泉街に比べると四万は潤っているようです。

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 上の写真は積善館のある地区の共同浴場『河原の湯』です。

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 ちょうどバスの時間もあり、今回は残念ながら入れませんでした。

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 手だけ浸けてみましたが、浴槽が小さいためかなかなかの温度。機会があれば、じっくり入りたいと思います。

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