2010年~2011年に撮影した関連記事。

群馬県水上群馬(1)、SLと蕎麦、そして猫
群馬県水上温泉(2)、寂れた温泉街と廃墟群[前編]
群馬県水上温泉(3)、寂れた温泉街と廃墟群[後編]

 7年前より水上には幾度となく訪れていますが、今回久々にじっくりと歩いてみました。

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 SL運転の経済効果が有ってか以前と比べ多少新しい店も出来始めてきたものの、駅から少し離れているからでしょうか、廃墟だらけの温泉街はいまだ時が止まったままです。
写真は蒼海ホテル別館のクラブラビリンス。向かいの蒼海ホテルとは地下で繋がっていたそうです。

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 かつてはコンパニオン込みの宴会プランが好評で、企業による団体旅行客で盛況を博した蒼海ホテルの廃墟。2005年4月廃業の後、ちょうど10年の歳月が経った今でも放置プレイのまま。
※2021年末までに解体工事が完了しました。現存せず。

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 このホテルは巨大ホテルが乱立し潰れて行った時代の象徴とも言えましょう。写真には写してませんが、右手には『歓迎』の文字と団体客である企業名の書かれた立て札が掲示されたままとなっています。最後の団体客だったのかも知れません。

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 中に入るとカビの臭いが鼻を突きます。かつてのロビーは雨水が溜まり、池のような状態となっていました。天井が剥がれ落ちているのも見てとれます。

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 蒼海ホテルの裏手に回ると、ひと気のない住宅地が広がっています。

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 奥に進むと荒れた路地の先に集合住宅が。

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 中を覗けば綺麗に掃除され住めるような状態が保たれています。

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 しかし雑草が生えるまま外装も朽ちかけ、廃墟同然の状態となっております。もし不動産屋さんにここを紹介されたらキレます。

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 かつては水上温泉で働く女中さんや芸奴さん、コンパニオンの女性たちが住んでいたのでしょうか。まるでゴーストタウンのような有り様。現在人が住んでいる棟があるのかどうかは不明です。

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 温泉街の奥、川沿いの老舗旅館の藤屋跡も手付かずのまま。ただ、玄関の前に脱衣場のカゴや配膳の盆などが出されていたので、解体か改築か、何らかの動きが見られるかも知れません。

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 旧藤屋跡の奥には旧水上観光ホテルの廃墟があったのですが、なんと更地にされていました。下の写真は解体前の姿。

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 確か去年の春訪れた際には電車の車窓から建物がまだ見えた記憶があります。

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 仮囲いも無くなっていたので、崖の手前まで言ってみました。

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 更地と言っても崖ですが、かつての白雲閣か水上観光ホテルかいずれかと思われた離れらしき廃墟群も綺麗に消えていました。その奥の白雲閣跡はそのままだったので、水上観光ホテルの敷地だったのかも知れません。

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 上の写真は解体前の様子。川岸のプールも綺麗に消えていました。
※水上観光ホテルの敷地はその後新たにホテルが建設され、2022年11月1日に「あらたしみなかみ」と言うホテルがオープンしました。

 つづく。

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