立石はテレビなどでも紹介され多くの下町ファンが訪れるようになってしまいましたが、その隣の四つ木も歩けば下町感、場末感に浸れます。

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 立石の住民が再開発を恐れて京成線の連続立体交差化に反対し続けているのに対し、荒川の河川際に当たる四ツ木は鉄橋の高さからすんなり高架化。

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 駅の東側にはシャッター商店街化している渋江商店街が続いております。

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 商店街を歩くとまず目を引くのがこの物件。当然のように、店はすでに潰れているみたいです。

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 ここまで行くと場末感を通り越して悲壮感すら漂う。

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 商店街を抜けると町工場の立ち並ぶ準工業地帯の色が濃くなります。工業排水をそのまま荒川に流せるという事で、機械工場やネジ工場などがいまだ細々と操業を続けています。そんな中、辛うじて残っている長屋式マーケット『木根川商店街』。

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 以前訪れた小向マーケットを思い出します。営業しているのは入り口の床屋さんと一番奥の中華料理屋さんのみ。

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 どうやら、かつては幌か何かで屋根があったのではと想像できます。その骨組みに残る『ガイシ(陶器の絶縁体)』がまた渋い。

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 工場が潰れ商店が潰れ、人がどんどん離れてゆく中、野良猫だけは逞しくその地で生きています。

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