富山県氷見市は2011年の冬、ブリの豊漁で全国的知名度が高くなりました。寒ブリについては氷見ブランドと呼ばれるほどで、産地偽装事件まで起こるまでに。

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 しかし魚問屋の話によれば、東京に送っても値段が上がる事も無く、地元はそれほど潤ってはいないそうです。

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 地方都市としてはかつて漁業で栄えた港町。

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 全国的にどこもそうですが、サブプライムローン問題以来ここ5年~6年で急激に倒産が相次ぎ、中心街も人通りは疎ら。商店街もシャッターを下ろす店が増えております。

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 ただ東日本の地方都市と違うのは、若者の地元愛が強く過疎化があまり進まないという点です。地元民(スナック従業員)曰く、東京へは観光では行きたいが住みたいとは思わないそうです。

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 観光地としての氷見は一言で言えば何も無いです。強いて言えば魚や氷見牛が旨い。ちょっと北上すれば温泉地がある。

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 客寄せとしては色々と頑張っているようで、B級グルメに乗っかって氷見カレーや氷見うどんなる物を売り出している。写真は運河添いのツツジ。景観としては申しぶんないです。

氷見カレー

 氷見産煮干しを使用した物を氷見カレーと呼んでいますが、なにげに入った店で950円と、高っ!とか思いましたが、納得のボリューム。確かに美味しかったんですが、カレーだけに煮干し感は完全に隠れてしまっております。惜しい!‌‌

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 運河の辺りは丸の内町と言い、氷見ラーメンもあります。なんでも氷見と付ければいいんかと思いつつ入ってみたら、これがなかなか旨かった。飲んだ後の締めのラーメンとして、深夜に最も賑わうそうです。金沢から出てきた兄さんが朝方まで頑張ってますが、向かいの居酒屋『赤かぶ』の女将さん曰く頑張りすぎやわ、と。‌‌

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 他にも藤子不二夫A氏の出身地と言う事で、街中にハットリ君のオブジェやイラスト、それに海の生き物たちのオリジナルキャラで溢れ返ってます。‌‌

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 商店街に点在するオリジナルキャラたちは、センサーに反応して人が通ると自己紹介を始める。夜に居酒屋へと向かう最中であっても、コンビニに向かう途中でも自己紹介。地元的には、ちょっとウザい。(笑)‌‌

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 電車(気動車)もハットリくんとブリ。JR全面バックアップ!

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 また、運河の真ん中には噴水作ってハットリくんのカラクリ時計を設置しています。たびたび観光客も来るので、地元の人も出店でも出せば儲かるかもと言いながら、しかし誰も屋台やお土産屋を出そうとまではしていません。‌‌市としては某島根のゲゲゲの町みたいな狙いなんでしょうが、ちょっと空回り。‌‌

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 唯一観光客で賑わうのが道の駅『フィッシャーマンズワーフ海鮮館』。ここで、新鮮な海産物をたいして安くもない値段で売ってます。ただ、四時過ぎには閉まってしまい、地元からも早くね?と突っ込まれてます。‌‌

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 他に土産物屋と言えば氷見中央交差点に二軒あるのみ。しかも売っているのは煮干しや干物などの水産加工品のみ。定番のキーホルダーや饅頭などは存在しません。‌‌公衆便所の整備にしたって居酒屋『赤かぶ』の女将さんが十年ぐらい前から市議会議員に口を酸っぱくして訴え続けて、最近ようやく数ヶ所設置されたそうです。‌‌

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