草津温泉の歴史は古く中世から続いており、江戸期には温泉番付で最高位を得るなどのメジャーっぷり。‌‌今でもJRの直行バスで新宿から片道3200円。テレビや雑誌にも多く取り上げられている、日本を代表する温泉街のひとつ。

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 パンプなどで有名な湯畑を中心に温泉宿が広がり、街はドライブで日帰り入浴に立ち寄った観光客で常でごった返しています。

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 2010年以来ほぼ毎年訪れていますが、何よりも他の温泉街と比べて抜きん出ているのは日本一の湧出量。いくら開発が進んでもお湯が薄まったりせず、ほぼ全ての宿泊施設が源泉掛け流しです。その点、箱根や伊豆、鬼怒川などと一線を画している。

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 昔からの正統派の温泉街のため時代の流れに沿って柔軟に変化し続けているのかも知れません。とは言え、現在鉄道が通ってないのにここまで繁栄しているのは、モータリゼーションのお陰もさる事ながら、さすが草津と言った感じです。

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 白旗の湯の隣、光泉寺の階段脇に2013年オープンした日帰り入浴施設『御座之湯』。入浴料500円となかなか良心的な値段設定ですが休憩所を利用するとプラス500円で一時間というのがネック。場所からしてお湯は白旗源泉かと思ったのですが、湯畑源泉と万代源泉を男湯女湯日替わりで入れ替えているそうです。‌‌

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 光泉寺の階段脇に『ぬ志湯旅館』という古い宿があります。ここは数少ない白旗源泉を引く宿です。建物の構造上エレベーターを設置出来ず階段の昇り降りはありますが、1泊2食付で1万少々と草津の中では比較的リーズナブルです。

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 湯畑から路地に入れば、観光客の姿も疎らなひっそりとした旅館街。老舗旅館が軒を連ねております。スナックなどの歓楽街もちらほら見受けましたが、どこもひっそりとしており、ストリップ小屋のような前時代的なものは見つけられませんでした。

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 お土産屋さんの建ち並ぶ坂を奥まで登れば西の河原公園に出ます。

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 河原全体が源泉で、いたる所からお湯が湧いてます。ここに日帰り入浴施設である有料の大露天風呂があるのですが、混んでるようなのでなかなか行きませんでした。

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 しかし何度目かの草津、2015年10月に初めて西の河原露天風呂に入ってみました。
 驚いたのはその広さ。さすがに人が多く中の写真は撮れませんでしたが、この開放感は非常に良いです。
 湯船の一番奥からは源泉がダバダバと流れ込んで来ており、奥に行けば行くほど熱いお湯に。狭い共同浴場などと比べるとさすがに濃さや刺激はあまり感じられませんが、湯量も多いので常に新鮮なお湯と入れ替わります。これはこれで人に勧められます。

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 こちらは湯畑からずっと坂を下った所にある『大滝之湯』。こちらは隣にある外湯、煮川の湯と同じ煮川源泉で、無料休憩所付きの一人650円。大浴場に露天風呂、サウナまで完備しております。‌‌
 お湯は少々ぬるめ。それもそのはず、やたら広い浴槽であるために54℃の源泉も冷めてしまうのです。源泉が掛け流されている湯口の辺りに行けば丁度いい湯加減。外湯の狭い浴槽ではアッツアツになるのも頷けるってもんです。お湯は丁度白旗と湯畑の中間といった感じでした。‌‌

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 バスターミナルの少し上、ホテル櫻井さんの脇にひっそりと佇む小さなペンション『ペンションはぎわら』さん。
 草津と言えば温泉旅行ですが、その中でペンションという選択肢は発想としてなかなか無い。軽井沢などの高原リゾートならまだしも、ここ草津ではどうしても和風の旅館に観光客は流れがちなもので、昭和50年代のペンションが流行った時代からすればだいぶ廃れてしまったように思います。しかしこの宿、ワタの湯源泉という希少な独自源泉を引いていらっしゃいます。オーナーさんに聞いたところ、実家が源泉を売る会社だとか。

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 宿に入ると最近家族に加わったという仔犬が出迎えてくれます。

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 さてお湯ですが、他の源泉と比べ強い硫化水素臭、肌にまとわりつくような滑り、柔らかいながらもしっかりとした刺激。いかにも草津らしい非常に素晴らしいお湯です。

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 上の写真は女湯。いずれも貸し切りで使えます。浴槽は二人も入れば狭いといった感じですが、オーバーフローする掛け流しの湯量からすると、丁度いいのかも知れません。

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 湯口も浴槽の底までパイプが延びており、常に新鮮なお湯へと入れ替わるような仕組み。温泉の事を知り尽くしているといった印象を受けます。実際、ここのお湯目的で訪れる温泉好きの方も多いそうです。それなのに素泊まり4000円という安さ!

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