※この記事の写真は2012年11月に撮影しました。

 あと数年でダムに沈む予定の川原湯温泉。数年前の前原議員らによる工事中止騒動でマスコミに騒ぎ立てられ、その知名度が一気に上昇しました。

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 JR吾妻線もダムに沈む区間があるため、標高の高い位置に線路を移設する工事が進められています。

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 ダムに沈むJR吾妻線川原湯温泉駅と建設中の湖面一号橋。

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 木造の待合室。

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 すでに無人化されていますが、この古い駅舎もいずれ解体され沈んでしまいます。

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それにしても巨体な橋脚。

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 完成予想図を見るとこの橋脚のほとんどが水に沈むようで、水深の深さを実感させられます。

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 周辺の山肌ではすでにダム建設に伴う工事が進められています。

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 温泉街は駅前より山道を少し登った先にあります。

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 温泉街はダムが完成後湖畔となる山の上の方へと移転されます。知名度が上がったせいか、多くの宿が撤退した今になって、ひっきりなしに車が通ります。皮肉なもので、沈む前に温泉に浸かろうと多くの観光客が訪れていました。

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 引っ越しもだいぶ完了しましたが、移転ではなく廃業の道を選び、この地を去った旅館や店舗、家なども多く存在します。この時点では四軒ほど営業を続ける温泉宿を残すくらいで、建物の解体工事もだいぶ終わっていました。

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 沈む運命だとしても、ちゃんと解体して更地にしておく辺りが何とも律儀。

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 崖の斜面に源泉があるため、宿泊施設なども基本的には崖にへばり付くように建てられています。

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 この温泉街は源頼朝が開湯したという古い歴史があり、温泉街には三軒の外湯が存在しました。その内の一軒、笹の湯は2011年閉鎖された様子。ただこの外湯、よく見れば混浴だったんじゃないかな。

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 源頼朝開湯の外湯である王湯は男女別。こちらは有料で600円となります。この建物の足元に源泉があり、お湯が濃いいです。川原湯温泉の温泉宿は半数以上がこの王湯源泉から引っ張り、残りは数十メートル上にある新源泉から引いていました。

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 数年前、まだ工事中止の話が持ち上がる前で知名度も無かった頃、川原湯温泉に泊まった事があります。その時の宿は既に解体され、その向かいの高級老舗旅館(写真)も解体されてました。

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 右上の高台には温泉神社があり、鳥居をまっすぐ進んだ奥には新源泉があります。ともに、湖底へ沈んでしまう運命にあります。



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