箱根の中心的な温泉街、箱根湯本は私が中学校まで通っていた街です。
 昔の温泉地と言えば企業の慰安旅行が主な収入元で、特に昔は女性の職場進出もほとんど無かった時代。そうなると夜は部長以下社員達が夜の街へ繰り出すなんて事も多かった。箱根は時代の流れに対して柔軟に変化、進化して来た温泉地です。水上温泉や熱海温泉と比較すると、まさに光と影。時代に取り残された温泉は半数近くが廃墟と化していたのに対し、こちらは廃墟などひとつも見当たりませんでした。それどころか新築、改築も盛んにされ、常に小綺麗な姿で観光客を迎えます。『歓迎』と掲げられた道路を跨ぐ大きな看板は時代にそぐわないと撤去され、焦げ茶や黒の塗装で綺麗な『古さ』を演出。まさに『新しい古さ』と言う物と言えます。

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 駅前から続くお土産屋さん街。街の大きな収入源。

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 干物の試食に群がる観光客。その場で焼いた煙で観光客を惹き寄せる工夫のひとつです。

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 第三新東京市土産。この辺の柔軟さと貪欲さが観光地には必要です。

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 文化財級の古い建築物だけは保存します。逆に中途半端に古い物は遠慮無く壊す。

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 裏通りにある芸者の置き屋。箱根の芸者もまだ細々と歴史を残していますが、芸能という観光資源として活用しています。特に外国人観光客に
人気。

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 かつて歓楽街のあった地区。歴史の中に埋もれ、忘れ去られて行きます。鉄骨だけが残っている所には、以前飲食店の蛍光看板が並べられていました。観光事情の変化からか、もはやその面影も残っていません。確かストリップ小屋の有ったと記憶する場所も更地となっていました。

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 子供頃によく行った駄菓子屋に行ってみると、ほぼ変わらず店は残っていました。しかし少子化のせいでしょうか、三軒あった駄菓子屋の内、二軒は雑貨のみを売るようになってました。私が子供の頃はこの店でインベーダーやドンキーコングなどやってましたが、現在では子供の姿も無い。家の中でゲームでもしているのだろうか。

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 こちらは湯本から旧街道に登ったところにある公共浴場、弥坂湯。

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 源泉掛け流しですが入浴料が650円と高い。これが町民であれば150円となっており、観光客からはとことんお金を取るという箱根気質。

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