西口は台地の上に赤羽団地地帯。東口は幾筋もの商店街が縦横無尽に国道122号線まで続き、その先には荒川。ざっくり言ってこんな街の配置となってます。
 東京の北の果て。荒川を渡れば埼玉。埼玉より埼京線、京浜東北線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ラインなどが赤羽に一度集まり、新宿・渋谷方面(山の手)と上野・東京方面(下町)へと分かれて行く分岐点となります。乗り換え駅としてコンコースを渡る通勤客は相当の数。しかし降りる人はそれほど居ない。

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 赤羽駅の西側、UR都市開発(旧・住宅都市整備公団)の赤羽台団地。手前の棟は取り壊される予定で、住民は奥の新しい棟に引っ越す予定。

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 西口を出て赤羽台の高台に登る途中、赤羽台トンネル脇の階段は、猫を飼えない団地の住民が野良猫の世話をしているため猫溜まりとなっております。

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 赤羽台団地の奥には都営桐ヶ丘団地があります。こちらも平成10年から同24年にかけて、改築、新築工事が進んでます。
 昭和40年代から50年代に建てられた団地は、なんたって耐震強度がヤバい。壁にハンマードリルで穴開けると、たまに中からセメント袋や空き缶などが出てくる事もあるくらい、当時手抜き工事が行われていた場所もあります。

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 それにしても桐ヶ丘はべらぼうな広さ。戦前、軍事工場があった跡地を転用しております。写真はおそらく今で言うメゾネットタイプの部屋。たまに見かけますが、結構稀です。

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 赤羽台と桐ヶ丘の境、JRの線路の辺りから南北を貫く遊歩道のような公園が延びております。これは地形から察するに戦前、軍事工場まで伸びていた貨物線の跡地ではないかと想像できます。(住宅より高い位置を通ったりするし、取水口やマンホールも無いので暗渠では無いと思われる)
 その遊歩道の東側斜面に、まるで谷戸のような住宅密集地帯があります。

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 狭いあまりに木造家屋も崖からはみ出ています。

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 新聞配達のスーパーカブは、ギリギリすり抜けて行きました。でも消防車は入れない。

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 この狭い路地がメインの生活路で、結構長く続いております。建て替えや新築の際、どうやって資材搬入するのか、いらぬ心配をしてしまいます。

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 とりあえず子猫で癒されとく。

撮影・2010年