JR鶴見線の国道駅。この路地のような場所、駅の線路の真下にあたります。両側の商店はプラットホームの下。駅員さんの話によれば、昭和5年頃の建造だそうで、鉄筋コンクリートの橋脚の間に木造建築物が嵌まった形となっております。

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 昼間なのにこの暗さ。映画の世界のようです。写真は下り線ホームに登る階段の途中から、上り線ホームに渡るための渡り廊下(橋)より。

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 営業しているのは焼き鳥屋一軒と釣り船屋一軒。他に人の住んでいると思われる民間が2~3軒。あとは倉庫として使用されているそうです。以前来た時は昭和初期の木造建築が剥き出しだったのですが、今回行ってみると殆どがベニヤ板で塞がれてしまっておりました。いよいよ当時の面影を見れなくなって来ました。


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  写真は木造の改札口。駅は無人化され、時折JR職員が自動券売機のお金の回収にやって来ます。かつては駅前商店街のような形だったのかも知れませんが、現在では耐震強度の低さが問題となっているそうです。JR側としてはバリアフリー化したいのですが、エレベーター設置工事しようものなら、確実に崩れ落ちるだろうとの事。

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 柱に設置されている電灯。これでも真昼間です。話によれば支柱に大戦中穿たれた機銃の弾痕まで残っているそうですが、見つける事が出来ませんでした。

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 看板だけが残る不動産屋跡。この看板もいつ姿を消してしまうか

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 駅の端。つまりプラットホーム先端の下に当たる部分です。この窓が時代を感じさせます。
 車が邪魔でしたが、丁度料金の回収に来ていたJR職員の車です。

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 駅前を走る国道15号線の向こうには、ガード下住宅の玄関が。

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 延々と続くガード下住宅。鶴見線の駅の利用客数は減少を辿る一方なので、この国道駅の改修工事などは当面なされないだろうと想像されます。

撮影・2010年4月