湯河原は温泉街の中でも高級志向といった印象があります。かつて多くの文人に愛された歴史などを前面に出し、バブル崩壊後でも敢えて価格競争には参加せず、他の温泉地との差別化を図ってきたことで、現在でもその知名度は箱根や熱海と肩を並べる存在となっています。
温泉街は駅からパスに乗り山あいを10分ほど登った辺りに広がります。そのため駅前は閑散としてますが、駅周辺でも温泉は湧いております。
現在では開発が進みリゾートマンションが林立してますが、かつてはこの辺りにも温泉街が広がっていた名残が。
このスナック長屋など、周囲のリゾートマンション群からかなり浮いてしまってます。
かつては駅近くの住宅街の中にも城掘湯という共同浴場がありましたが、2009年に廃業してしまったそうです。利用者の減少からでしょうか、今ではもう更地にされています。
さて、バスに乗り温泉街へと入ります。射的場の跡、煎餅屋、干物屋などが軒を並べますが、ことごとく素晴らしい建物。路線バスも通るメインストリートは千歳川の上流から見た左岸を並行します。
千歳川には幾つもの橋が架けられており、その橋の多くが宿泊施設専用の橋だったりします。しかしその橋を渡った先の宿泊施設が廃業し、駐車場しか無い事などもあります。かなり歴史を感じさせる行燈の跡などを見ると、賑やかだった時代に思いを巡らされます。
千歳川右岸に建つ廃墟。独特なデザインをしたこの廃墟はどうやら天理教実央分教会の跡のようです。確かに宗教施設然としている。ちなみにこの千歳川を渡った右岸は、静岡県熱海市になります。まさかここが県境だったとは知りませんでした。
こちらは湯河原町側の中腹に建つ巨大なリゾートマンション。宗教施設にしてもリゾートマンションにしても、景観としてどうかと。
由緒ある老舗旅館が立ち並んでおります。こちらは藤田屋さん。
しかし、その向かいに建つ富士屋旅館は2002年に廃業。
文化財に指定されてもいいくらいの見事な湯屋建築は、なんと廃墟なのです。こんな貴重な建築物が朽ちてゆくなんて。もしも文人が逗留していたら、文化財に指定されている伊藤屋旅館のようにこの宿の運命も変わっていたかも知れません。伊藤屋の近くにあるだけに、そんな事を考えてしまいます。
※2019年、富士屋旅館は横浜銀行と政府系ファンド、地域経済活性化支援機構の支援のもと、全国で宿泊施設の運営を手掛ける「際コーポレーション」が再生計画と運営を担う形での復活となりました。
こちらは小梅堂。一瞬旅館のようにも見えますが、湯河原で最も古い創業90年からなるきび餅の老舗です。
こちらは左岸、県道から分かれて急な坂を登っていく途中に建つ坂口屋。恐らくもう営業されていない様子。
湯河原は谷間に宿がひしめいているので、一歩路地を入ると勾配が鬼です。こちらは坂の途中の床屋さんの跡。
坂を登りきった所に亀屋旅館さんがあります。こちらは恐らく現在使われていないように見える旧館。
足元を見れば、なぜかニワトリ放し飼い。
その2に続きます。
温泉街は駅からパスに乗り山あいを10分ほど登った辺りに広がります。そのため駅前は閑散としてますが、駅周辺でも温泉は湧いております。
現在では開発が進みリゾートマンションが林立してますが、かつてはこの辺りにも温泉街が広がっていた名残が。
このスナック長屋など、周囲のリゾートマンション群からかなり浮いてしまってます。
かつては駅近くの住宅街の中にも城掘湯という共同浴場がありましたが、2009年に廃業してしまったそうです。利用者の減少からでしょうか、今ではもう更地にされています。
さて、バスに乗り温泉街へと入ります。射的場の跡、煎餅屋、干物屋などが軒を並べますが、ことごとく素晴らしい建物。路線バスも通るメインストリートは千歳川の上流から見た左岸を並行します。
千歳川には幾つもの橋が架けられており、その橋の多くが宿泊施設専用の橋だったりします。しかしその橋を渡った先の宿泊施設が廃業し、駐車場しか無い事などもあります。かなり歴史を感じさせる行燈の跡などを見ると、賑やかだった時代に思いを巡らされます。
千歳川右岸に建つ廃墟。独特なデザインをしたこの廃墟はどうやら天理教実央分教会の跡のようです。確かに宗教施設然としている。ちなみにこの千歳川を渡った右岸は、静岡県熱海市になります。まさかここが県境だったとは知りませんでした。
こちらは湯河原町側の中腹に建つ巨大なリゾートマンション。宗教施設にしてもリゾートマンションにしても、景観としてどうかと。
由緒ある老舗旅館が立ち並んでおります。こちらは藤田屋さん。
しかし、その向かいに建つ富士屋旅館は2002年に廃業。
文化財に指定されてもいいくらいの見事な湯屋建築は、なんと廃墟なのです。こんな貴重な建築物が朽ちてゆくなんて。もしも文人が逗留していたら、文化財に指定されている伊藤屋旅館のようにこの宿の運命も変わっていたかも知れません。伊藤屋の近くにあるだけに、そんな事を考えてしまいます。
※2019年、富士屋旅館は横浜銀行と政府系ファンド、地域経済活性化支援機構の支援のもと、全国で宿泊施設の運営を手掛ける「際コーポレーション」が再生計画と運営を担う形での復活となりました。
こちらは小梅堂。一瞬旅館のようにも見えますが、湯河原で最も古い創業90年からなるきび餅の老舗です。
こちらは左岸、県道から分かれて急な坂を登っていく途中に建つ坂口屋。恐らくもう営業されていない様子。
湯河原は谷間に宿がひしめいているので、一歩路地を入ると勾配が鬼です。こちらは坂の途中の床屋さんの跡。
坂を登りきった所に亀屋旅館さんがあります。こちらは恐らく現在使われていないように見える旧館。
足元を見れば、なぜかニワトリ放し飼い。
その2に続きます。